TIBOR(タイボ)マイナスもありか!?
“借入金利の交渉は、
TIBOR(タイボ)+スプレッド(上乗せ金利)にしなさい!”
と、言い続けています。
そのTIBORが、日に日に下がっています。
“このままだと、マイナスになるんじゃないか!?”
と感じるくらいの勢いなのです。
金利交渉に多く使われる、1ケ月TIBORの数字を、
さかのぼって見てみました。
こちらのグラフです。
横軸に、2010年から2016年とあるのは、
それぞれの1月年初のTIBORデータです。
2月1日以降は、日々のデータです。
この1~2年は、1年間で、0.02%~0.03%ずつ、
じわりじわりと下がる傾向でした。
それが、今年は2月19日時点で、年初よりも、
0.04%も下げているのです。
この1月半くらいで、過去2年分くらい下がっています。
特に、
日銀マイナス金利がスタートした2月16日以降は、
前日15日と比べて4日間で1年分くらい、下げています。
ちなみに、
グラフ左上に、参考データとして、2008年、2009年
の年初データも記載しておきました。
2008年の0.6833%と比べると、
今や10分の1になっているのです。
“TIBORは変動だから、金利が上がったらどうするんですか!”
“そろそろ長期金利は上がると聞くので、
固定のほうがいいんじゃないでしょうか!”
と、言っていた人たちは、
今、どう思っているのでしょうか?
TIBOR(タイボ)+スプレッド(上乗せ金利)で、
0.2%台、いやいや、0.1%台さえありうるかも、なのです。
TIBORは、東京の銀行間の取引金利です。
この金利が下がる、ということは、
“他の銀行に現金を引き取ってほしい!”
“現金を手元に置いておきたくない!”
という銀行が多い、ということです。
つまり、キャッシュのババ抜き状態なのです。
日銀のマイナス金利は、0.1%です。
TIBORがマイナス0.1%、はありえないにせよ、
マイナス0.01%や0.02%は、
“ありえるんじゃないか?”
と、思ってしまう状況なのです。
上乗せ金利をプラスして、+0.1%台なら御の字、
という、未曽有の低金利時代の到来なのです。
かといって、今、
“TIBOR+スプレッドでお願いします!”
と言っても、通りづらいでしょうね。
結局、こうなる前に、
TIBOR+スプレッドの条件を獲得していた企業が、
最も恩恵を受けることになるのです。
だから、早く銀行交渉しなさい!と、言いたいのです。
(古山喜章)
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