まかせっぱなしがムダを生む ②
“在庫が多いんじゃないですか?”
“ロスが多いんじゃないですか?”
“売掛金が多いんじゃないですか?”
ということがあるたび、よくよく聞くと、
現場担当者にまかせっぱなしになっていた、
という実態が、見えてくるのです。
②適正な仕入れ価格になっているか?
生産金額に対する原材料費比率を、
最初に左右するのが、仕入れです。
仕入れ金額が高くなれば、
資材使用量が適正であっても、原価率は上がります。
この仕入れも、よくよくチェックをしなければ、
ムダなキャッシュを流出させる原因になるのです。
ある会社で、
仕入れ交渉について担当者にお聞きすると、
“見積もりをとってやっています。”と、言うものの、
私の知る値段と比べると、ずいぶん高かったのです。
で、相見積もりは何社とっているのか、たずねると、
“相見積もりまではとっていないです。”
というのです。
“えっ、相見積もりなしに、交渉って、どうしてるの?”
“見積もりをもらって、もう少し下げてください、と、
お願いしてます。実際、下げてくれますから、
その値段で仕入れています。”
おわかりでしょうか?
仕入れ業者の立場からすれば、
相見積もりがないことも、
もう少し下げてくださいと言ってくることも、
わかっているのです。
なので、その仕入れ業者は、
少し高めの見積もりを出しているだけです。
相手の手の内がわかっているのですから、
おいしいお客さんなのです。
仕入れ担当は、そこをまったく気にしていないのです。
“どうして相見積もりとっていないの?”と聞くと、
“手間がかかるから”
“そうたいして変わらないから”
“仕入先をコロコロ変えるとやりづらいから”
などという声が返ってきたり、するのです。
要は、仕入れ担当者の都合や思いこみで、
仕入れ価格が、相場よりも高くなっている、
ということが、ありえるのです。
なので、経営マネジメントをする立場の方は、
“この○○、相見積もりは何社からとっているのか?”
ということを、時折、チェックしてほしいのです。
(古山喜章)
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