ANAのシステム障害は他人事でない
3月22日、ANA国内線で、大規模システム障害がありました。
とかくシステム障害は、連休明けに起こりがちです。
連休中にシステムへ何らかの手が加えられ、
不具合が起こってしまう、というわけです。
今のところ、
サーバー間のデータ同期の不具合が原因、
と言われています。
気になったのは、国内線、ということです。
ANAの国際線は、2015年、
スペインに母体を置く、航空機システムのトップ、
アマデウスにシステム移行していました。
クラウドを活用したシステムです。
しかし、国内線での移行は、先送りとなっていました。
ANAが出資する、スカイマーク、エアドゥなど、
LCCとのシステム連携がネックになっていたそうです。
コストの面もあれば、手間の面も、あったでしょう。
結局、改良や大規模刷新は加えられているものの、
旧来の基幹システム運用を継続していたのです。
その継続が、今回の障害の発端となったのです。
システム障害は、甚大な損害を一気に引き起こします。
交通機関であろうとなかろうと、同じです。
システム障害に危機を感じて決断・投資するには、
経営トップのシステムに対する理解が不可欠です。
今回のような事故があったときに、
“だからシステムはこわい、安易に取り組むな!”
という経営陣と、
“だから新しいシステムに速く変えておかないと!”
という経営陣がおられます。
AIの導入が加速化している現在、経営陣は、
システムおたくである必要はありませんが、
システム音痴では、困るのです。
システムやソフトウェアへの投資は、
中小企業の投資促進税制を活用すれば、
平成29年3月末まで、即時償却が可能です。
古いシステムは、対応できる人材も減り、
障害発生の際、復旧が遅れる原因ともなります。
ANAのシステム障害を他人事とせず、
足元を見直しておいてほしいのです。
(古山喜章)
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