誰か教えてあげてよ!
新聞や経済誌や国会で取り上げられる
GPIFという年金積立金管理運用独立行政法人という長い名前の日本法人、
この法人は名前のように日本人の年金を積み立てています。
その積立金を世界の国債や株式をファンドとして運用して稼ぐ機関なのです。
それでは質問です
①いくらあると思いますか?
②世界でその積立金額は何位でしょうか?
2015年6月の時点では
①は1兆1,497億ドルです。120円換算で約180兆円あるのです
②世界一位です。
ちなみに2位はノルウエ― 8,730億ドル
3位はアブダビの 7,730億円ドル
今、現在 2016年は又 暇を見て調べてみましょう・・
2015年6月ですから 2016年3月に原油安になれば、
アブダビ、サウジ、クエート、ノルウエーの石油ガス関連のファンド合計は
4兆214億ドルあったのですが、
これらの巨額マネーが自国の財政悪化で、一気に自国へ大逆流するのですから、
証券市場からお金が逃げていき、株安になるのは当たり前でしょうね・・・
評価損、時価会計
上場会社の経営幹部では常識としている時価会計による評価損の計上義務
上場会社A株式会社は、他の上場会社の株式を、
例えば、東芝を10億円分所有していたとしましょう。
B/S上 有価証券所有として10億円の資産として計上してあります。
3月末の決算では、東芝の株式評価が下がりますので、
2億円の評価損が発生した場合、評価損失として計上しなくてはなりません。
評価変えして8億円としなければなりません!
しかし、実際に売却しないと損も得もないわけで、
5年後に東芝の株価は上がるかもしれません。
よって、税法上は何も損として認めてもらえません。
含み損が存在することをはっきりとさせるだけです。
上がれば含み益になるので。株式を所有している人で、上がって『得した!』
下がって「損した」という人がいらっしゃいますが、真実ではありません。
売却しない限り、はっきりとしないのですから・・・・
含み益が出た、含み損が出たというのが正しい認識でしょう。
値下がりして損をしたというなら
安い今、買い増せばいいじゃありませんか?
「しかし、日本の株式市場に個人の投資家は
12~15%ぐらいしか占めておらず、半分の55%は 海外投資家であるのでしょう・・・
4兆ドルも産油国が、世界の証券市場からお金を召し上げたらと思うと怖くて買えません!」
と反論する人がいらっしゃいますが、
よくわかっておられるじゃありませんか!
(井上和弘)
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