そのソフトウエア、本当にソフトウエアですか?
製造業B社は、年商70億、
税引前利益も毎期数億円を計上している会社です。
先日、B社の決算書をみると、
「ソフトウエア」が、10百万円近く、ありました。
「このソフトウエア、なんですか?」
社長に質問します。
「これは、当社で利用する内部管理用のソフトウエアですよ」
「システム会社に外注したのですか?」
「いえ、当社のなかで、ITに詳しいものがいるので、
その人間にやらしています。
もともとあるシステムに手を加えているのです。」
「ということは、この金額は、
そのソフトウエアに手を加えた方の人件費、
ということですか?」
「はい、そのとおりです」
「なぜ、資産として計上しているのですか?」
「よくわからないのですが、
税理士の先生がそのように処理しました」
「このシステムの中身はなんでしょうか?」
「在庫管理や入出金管理に関するものです。
はずかしながら、当社はシステムに関しては、ほったらかしで、
これまで、在庫金額を正確に把握できていませんでした。
また、当社は、海外子会社から仕入を行っていますが、
その入荷処理も、うまくできていませんでした。
今回の作業は、主にこうしたことに対応するためのものです。」
「入出金管理に関する部分はどういうものですか?」
「えー、そうですね。
・受発注や入金支払の処理
・請求書の発行および支払書の発行
・売掛金および買掛金管理
いずれも、出来ていなかった管理を、
しっかりやろう、ということで、改善しました。」
「それなら、資産計上しなくても、
損金で落とせますね。」
「えー、そうなんですか??」
(次回へ続きます)
(福岡雄吉郎)
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