判断 決断 そしてスピード
石原慎太郎氏が、田中角栄論を述べておられますが、
氏は、「物事の選択に中立という事はありえない」と
自論を持っておられます。
はっきりと右か左か YES! No! とおっしゃる。
いかにも慎太郎的ではっきりと右か左かと言えとは、
素晴らしい事と思います。
一方、田中角栄の言葉の中に
「世の中 白と黒ばかりであり、敵と味方ばかりでもない。
その間にある中間地帯 グレーゾーンが一番広い。真理は常に「中間」にある」
ともおっしゃっています。
私の師匠の太田琴彦先生も
「常に真理は 中間にあり」が口癖でありました。
私の経営指導という仕事の中での思考態度は、
「右か左か 上か下か 前か後ろか 縦か横か」の二極化で考えない。
出来るだけ枠をはめずに 広く広くして考えるようにしています。
決して、白黒をはっきりした方がよいとは考えず、
白か黒かではなく、灰色の色が一番世の中では広いと思っています。
もう1つ 田中角栄氏はこうもおっしゃっています。
「企業の社長になったら、できるだけ早く、大きな仕事をやるべきだ。
『熱意断行』もへちまもない。
待てば海路の日和では とても大きな仕事はできない」
氏は決断力、実行力を評価の基準にしておられ、
日本人は「しばらく情勢を見てからやろう」という人が多い。
その人たちをバカだとおっしゃっていたという・・・
何十年も経営者をやっていて、
目の前の課題に 決断して行動できない社長は、ダメだと思います。
決断して走っていて、間違っていると思えば
軌道修正をすればいいのだと思います。
経営において大切なのは、スピードです
本田宗一郎氏(本田技研工業創業者)は、
「『石橋を叩いて渡る』いう言葉は、嫌いだ。
石橋だということが分れば、叩かずに渡ればいいんだ」
とおっしゃっています。
叩いては時間をロスすることの方がもったいないのです。
スピードに生き続けた本田氏らしい言葉です。
(井上和弘)
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