税引き前利益を赤字にしても怖くない
もう4分の1世紀 25年間 私は著書(12冊) 講演(約1000回)をこなしてきました。
その中で、いかにROA(総資産利益率)を求めるか、
経営は利益率と回転率の掛け合わせたものと話してきました。
実際には、過去の古い資産の中味を精査してみると
含み損を抱えているものがあり、
それらの処分を推し進めるようにアドバイスしてきました。
しかし、残念なことに 素直に実行していただける会社は少ない事には苦労しました。
会社のサビを落とす とは 資産の中に不良、腐った資産を見つけて、
特別損として落とすことです。
それによって 税前利益が赤字となり、資本の部の剰余金が減額になるのです。
勿論 資産は綺麗になりますが・・・・・
その時にきまって、税理士と
その影響を受けた肝っ玉の小さい経理担当者や古手の幹部が反対に回ります。
①その項目は 税法的に落とせない
②経営審査(国土交通省)で 点数が悪くなる
③取引銀行の信用度が落ちる
④税務署に睨まれる 調査が入る
など 言ってきます。
①勉強しない税理士は 税務署に目が行き、落とす方法を考えない、
勉強しないのです。不勉強な税理士は変えてしまいなさい
②経審は経常利益を収益性の指標として使います。税前利益ではありません。
③銀行は営業利益中心のキャッシュフローが信用のバロメーターです。
落とす理由を説明すれば返って好感度が上がります
④税務署は赤字の会社に調査は行きません。
人員が減って忙しいのです。税歴が悪かったら別ですが・・
もうとっくに除去処分を実行されたはずの電話加入権をまだ、
資産の部にあげている会社はこの例にはいります。
税引き前利益が特別損失を出して赤字になったとしても
何も怖がることはありません。
健康な体と同じで、贅肉を落として、
スリムでスマートな体になることが健康の第一条件とは 皆が知っているはずです。
(井上和弘)
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、18000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください
« 6億円の退職金は高いのか?② | トップページ | 固定費は固定でない③ »
「経営」カテゴリの記事
- 5年、10年経てば変わる②(2025.01.21)
- 5年、10年経てば変わる①(2025.01.20)
- 2025年のうちに進めておきたいこと④(2025.01.17)
- 2025年のうちに進めておきたいこと➂(2025.01.16)
- 2025年のうちに進めておきたいこと②(2025.01.15)
コメント