オフバランス ①
バブル期に5億円の投資で 和風ファミリーレストランを作った茶祭(仮称)は、
関東地区で和風レストランを10店舗展開する家族向きレストランで、
創業20年を迎えての盛業店です。
チエーン展開をすすめる茶谷社長にとっては、良き外食立地を常に求めていました。
そこへ、とび込んできたのが土地代3.5億円の角地の物件、土地に惚れてしまって、
少々高いと思えど購入したのです。
そして、建築となると平成元年には、建設費も高騰し、
だが、銀行はすんなりと5億円融資してくれたので、
1日も早く開店し収入を図るべき開店を進めたのです。
しかし、平成2年頃から、バブルの崩壊、売上に比しての投資金額の大きさは
たちまち資金繰りを悪化させました。
平成6年に子会社として存在していた加工センターに2億円で売却、
売却損として3億円を計上しました。
経常利益は、1億円を出したので 3年半でその損失は消えてしましました。
社歴150年の長きを誇る山田紙業(仮称)は、多くの含み益を持つ老舗会社であります。
相続税対策で 銀行等のアドバイスの節税策で多くの土地を購入したが、
ごたぶんに漏れず、山田紙業の新規購入した不動産も評価が下がり、
元金を支払わず、金利だけのみの条件借入も、
当の銀行の合併によって元金も支払わなくてはならず、別会社を新規に設定して、
そこへ「有償解除」のやり方で赤字を出し切り
今では無借金になるほど借入金も返済し終わっている。
昭和15年生(1940年)の山村 洋氏は、バブル崩壊後も必ずインフレが来る、
土地本位の信用経済は日本の基本であるとの信念の持ち主です。
1000坪の自社遊休地の周辺の農地を買い上げ、
今や 借入金は年商近くの金額になってしまっているのです。
メガバンクがメインであったが、いつの間にか手を引かれ、
高い金利でフーフーという状態になってしまっているのです。
その上、地震のお蔭で周辺の町は空き地だらけ、
今や 誰も見向きもしない工場進出も話題にのぼらなくなってしまっています。
今日 考え方を改め、会社存続のため、オフバランス行動に踏み切りました。
(井上和弘)
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