新技術の影響を考える ②ミラーレス車
新たな技術が登場すると、
その活用によって、なくなる仕事もあります。
あるいは、自社で業務を取り込める場合もあります。
それぞれの新技術に、自社に関わる影響はないのか、
考える必要があるのです。
②ミラーレス車
先月、国土交通省が自動車保安基準を改定し、
ミラーレス車による公道運行の認可をスタートさせました。
「ミラーレス」なので、鏡はなく、
カメラとモニターを全方位に使い、
安全確認をできる、ということです。
サイドミラーはなくなり、バックミラーを始め、
液晶モニターが手元化されます。
ドライバーにとっては確認しやすくなるでしょう。
当然、ズームやメモリー、警告など、
さまざまなオプション機能も加わるでしょう。
ということは、
自動車用のミラーを作っていた会社は、
どうなるのでしょうか?
もっといえば、世のなかのミラーがすべて、
液晶モニターに変わる可能性さえ考えられるのです。
ミラー・メーカーや関連企業には、大きな危機です。
一方、液晶モニターは、活用のすそ野が広がります。
すでに、アパレル関係でバーチャル試着ができる、
液晶モニターが登場しています。
駅や電車内の広告も、液晶モニターが増えてきました。
プライバシー侵害への配慮が必要なところは、
簡単に進まないかもしれません。
しかし、美容院のミラーなど、液晶モニターのほうが、
髪型を記録して次に確認できる、など、
客もカットする側にとっても、利便性が高まります。
そんな業種も、あるはずです。
さらに、有機ELパネルが普及すれば、
曲面でも液晶モニターが設置可能です。
一般道路の安全確認ミラーも、記録可能な液晶モニターに
なるかもしれません。
“まあ、それまでまだまだ時間がかかりますよ。”
と言われる方もおられます。
しかし、変わるときは、ほとんど一気に変わります。
そうなってからでは遅いのです。
技術の進化や規制緩和から潜在ニーズを読み取り、
投資や試行錯誤を重ねている企業が、
その潜在ニーズが顕在化したときに、勝てるのです。
(古山喜章)
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