税務調査が怖い 嫌だ
多くの経営者が 「来年ぐらい税務調査に入るのですよ!」
と不安そうな顔でおっしゃいます
「なぜですか?」
『来年は5年目になるから・・・・』
とおっしゃいます。
どんな経営者も税務調査を喜んだり、嬉しがる人はいないのです、
どうも最近の税務調査が変わってきているのをご存知ない。
そもそも税務調査は、何をするために各社を訪問してこられるのでしょうか?
一番の目的は 仮想隠蔽を行っていないか どうかが目的です。
「ごまかしていないのか?」
「売上を上げずに ごまかしている」
「仕入高をごまかしている」
「働いていない人の人件費を入れている」
税引き前利益をごまかして過少申告をしているか?
どうかを調査に来られているのです。
私が今日までお手伝いした会社で
売上を誤魔化したり、仕入れ先から架空仕入れをしたり、
存在しない人物を社員にしている会社はほとんどありません。
OB調査員が一番気にするの「たまり」のはずです。
「たまり」とは 経常利益100万円の会社の社長の年収が1000万円
しかるに5億円の住宅、2億円の別荘、2000万円の外車
身に着けている時計が1000万円 という風に、
どこかで裏金を貯めている。
そういう人物や会社の不正を暴く為に、しっかり調べるために来るのであって、
交際費や福利厚生や交通費や応接セットを損金経費にしていることを
チマチマと調べに来ているのではありません。
〇月〇日に税務調査が入るぞ! と言って慌て、
そこから税務署員との戦いが始まると思っている社長は
とんでもない間違いをしているな~と思っています。
先日も 山上信二社長(仮名)が 税務調査を憤慨した話をされました
「レストラン ヌーボークシナー」の領収書に日付が入っていなかったので
税務署員が「日付の入っていない領収証は交際費と認めません!」
と宣告されたとのこと。
おもわず、山上社長は、声を荒げて署員にくってかかったとか。
「声を荒げて調査人の心証を害してはいけませんね」
とおっしゃっていました。
私は申しました
「日付の入っていないレストランの領収書がなぜ交際費に落ちないのですか?
レストランのミスでしょう・・ レストラン名も金額も入っているのに、
御社の交際費は800万円を超えているのですか?
もし、超えているならレストランであれば会議費の延長戦であるでしょう。
なぜ 会議費にしないのですか?
私や弁護士や会計士と食事をすれば調査研究費としていないのですか?」
会議費 調査研究費であれば議事録が必要です。
当たり前でしょう・・・
交際費(ゴルフでも飲み屋)で落としても
領収書に誰と行ったと書けばいいでしょう・・・
そんなに詳しい議事録は要りません
こんなものを添付すればいいと思いますが・・・
世に税務調査の闘いがあるとするならば、戦いには勝てばいいのです。
勝には 争わずして勝てばいいのです。
そのために 月々の決算、半期の決算
年の決算ですべてにエビデンス(証拠の書類)を揃えておけば
必ず勝てて「全額是認」の通知を受け取れます。
そんな会社には 税務調査員も少なくなっている昨今、調査には来ません。
昨年から個人番号 法人番号が実施されてます。
あと5年後~7年後には建設業、土建業、夜のサービス業、風俗業には
徹底して調査に入るでしょうね。
(井上和弘)
【新刊本 発売しました】
平成28年6月にあさ出版から、
「決算書で面白いほど会社の数字がわかる本」
が発売されました(監修:井上和弘 著者:福岡雄吉郎)。
“やさしく、わかりやすく”ページは薄いが中身は濃く、
決算書や会社の数字を解説しています。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください
« 納税猶予はいいのか?わるいのか?① | トップページ | 担保・保証に頼らない融資は、金融庁の重要施策です。 »
コメント