即時償却の節税特典を なぜ 活用しなかったのか?その1
3月31日で、2年間期限の即時減価償却の納税優遇大特典の利用は一旦 終了しました。
関係先百社以上の会社に特典活用を問うてみますと、
意外にその活用が少ないのには驚きました
なぜ、利用しないのか?との問いに
①知らなかった
②知っていたが 100万~500万円は 普通償却でも同じ効果
③経理担当者も税理士もやってくれなかった
④経産省へ出す資料作成が大変、売上経常利益5%も実現できそうにない
などなど
3年前から実施されることがわかっていたのにもかかわらず、
非常に実行が少ないのは なぜなのでしょうか?
私の知る限り 全額償却で落とせるようなことが過去にあったのでしょうか?
排気ガス規制でトラック業界全体で 特別償却をやったことはありましたが、
今回のように多くの分野であったことがありますか?
国も税収減になるので、
あまり大きく報じられなかったこともあったのでしょうか?
ともあれ、私の知っている会社で、
新工場建設で7億円の特別償却をした会社もあり、びっくりしております。
①の知らなかったというのは 中小企業の経営者として失格ですし、
顧問税理士もひどいとしか言えませんね。
中小企業を新規設備投資が3年間もないとは考えられないのですが・・・
②長い目で見れば 減価償却費は長い短いは関係ないし、
結果は同じだ、また、利益が損なわれるじゃありませんか!
という人もいます
こんな方は、もう私の対象の人物ではありません。
特別償却ですから特別損失で、
営業利益、経常利益の収益には関係しません。
税引き前利益が変わる、節税策になるのですが・・・・
(③④、次回に続く)
(井上和弘)
【新刊本 発売しました】
平成28年6月にあさ出版から、
「決算書で面白いほど会社の数字がわかる本」
が発売されました(監修:井上和弘 著者:福岡雄吉郎)。
“やさしく、わかりやすく”ページは薄いが中身は濃く、
決算書や会社の数字を解説しています。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください
« まだ行ける!少人数私募債の源泉分離課税② | トップページ | 格付け(スコアリング)は、なぜ129点なのか?① »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか⑤(2023.10.06)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか④(2023.10.05)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか②(2023.10.03)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか①(2023.10.02)
- 誤った税務脳にだまされるな①(2023.09.05)
« まだ行ける!少人数私募債の源泉分離課税② | トップページ | 格付け(スコアリング)は、なぜ129点なのか?① »
コメント