名義株のトラブル⑥
名義株とは、
「他人の名義を借りて、株式の引き受け、払い込みが行われた株式」
を指します。
もしあるのなら、早急に解消しなければなりません。
ここでは、名義株解消のための方法をご説明します。
②株主名簿の変更
実際の所有者が取得時に確かに払い込みを行った
という事実を証明する書類や覚書等が存在するなら、
株主名簿を書き換えましょう。
例えば、名義株を発生させるときは、
次のような書類を当事者間で取り交わしておけば、
将来のトラブル発生を抑制できます。
こうした書類があれば、
名義人と実際の株主が共同で株主名簿の書き換えを行う、
ということになります。
実際に書き換える際には、
名義人にいくらかの対価(土地売却の際のハンコ代のようなもの)を
支払って、スムーズに名義変更してください。
こうした証憑書類がないにもかかわらず、
株主名簿を変更した場合は、
名義人から名義借用人へ株式を贈与したとみなされて、
贈与税の問題が生じてしまいます。
これも一つのエビデンスとなります。
(福岡雄吉郎)
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