名義株のトラブル③
名義株とは、
「他人の名義を借りて、株式の引き受け、払い込みが行われた株式」
を指します。
もしあるのなら、早急に解消しなければなりません。
ここでは、名義株解消のための方法をご説明します。
1.名義株の存在の確認
「名義株かどうか?」というのは
時間が経てばたつほどわからなくなります。
営業や販売管理についてはコミュニケーションをとっていても、
こうした資本関係等については、
先代から十分話を聞いていない、という場合が多いです。
株主名簿にのっている名義株は、
どういう経緯で発生したのか?本当の株主は誰なのか?
さっぱり分からなければ、
事情を知っていそうな人に質問するしかありません。
当時の管理部長、顧問税理士、あるいは弁護士など出資、
株主異動に関与したと推定される人間に話を聞いてください。
2.実質的な株主であるかどうかの確認
調査の結果、“この人は名義株かもしれない”と分かった場合、
過去に名義株に関する覚書のような書類が残されていないか、
古いファイルあるいは金庫の中をチェックしてください。
名義株に関する書類がない場合には、
名義人の所有する株式の取得代金の出所
(どうやって資金を拠出したか?)を
過去の帳簿書類や預金通帳等で調査してください。
ただし、こうした書類も、現実にはなかなか見つからないかもしれません。
もし、会社が配当を行っている場合は、
その配当を誰が受け取っているか、調べてください。
株主名簿に記載された人に配当が支払われていないのなら、
名義株の可能性が高くなります。
(福岡雄吉郎)
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