承継後 豊かな人生を送る元経営者
豊かに承継後の人生を送るには 3つの条件が必要です
絵に描いたように豊かに生きる元経営者がいらっしゃいますが、
そのためには、3つの条件が必要と思えるのです。
その3つの条件とは
1、会社を守る後継者の存在
2、充分なる経済力 使えるお金
3、体と心の健康です
東海地域の (仮称)片井誠三郎社長(仮名)は、がんが発見され、摘出手術を受けられました。
社長職であったが 体の事を大切にと午前中だけ出勤、執務、
それをカバーしてくれたのは娘婿として入社してくれていた英雄氏でした。
商社マンであった彼は、持ち前の営業力にかけては天分の才能を持っていましたが、
経営者として必要能力には欠けるものがあり、若年でもあり、当然のことでありました。
しかし、各種(労務、財務、税務)の能力については、
義父から、そして外部セミナーに参加、
持ち前の行動力で専門家、実務家に会い吸収していかれました。
誠三郎氏は、英雄氏を専務に、そして、社長に就任させ、
自らは社長を退任し、福祉法人の理事長に専任して、後のすべてを英雄氏に譲ったのです。
ただ会社を譲っただけではなく、後を託された英雄氏は、
本業の売上も、そして経常利益も2倍にされ、
M&Aで関連会社を得、事業拡大、財務的にも無借金、
自己資本比率95%の優良企業を維持されたのです。
誠三郎氏は、75歳で福祉法人の理事長の座も英雄氏に譲られています。
がんで手術され、体力を弱められた誠三郎氏は、
今日(80才)でも元気に老後を楽しんでおられます。
昔より 誠三郎氏も英雄氏もよく存じてますが、正直、
80歳まで(これからもますますお元気で活躍されますが)
生きられるとは思いもしませんでした。
その長寿要因を知るべく、英雄氏と話し合いました。
その秘訣は、
◎創業者に「権力の衰え」を感じさせない事
◎俺は創業者 俺が作った会社 それを風化させない事
◎創業者の武勇伝、困難克服を我々が語り継ぐ事
具体的には社員が目にする会社の壁には創業者の肖像画が掲げてあります。
毎年の方針発表会の冒頭は
誠三郎氏に「創業の思い」を10分~15分語ってもらい、
次に英雄氏が「会長が語った創業思い」を
今の若者に解るように解説を10分入れて、
それから本題の本年の方針に入るのです。
創業者の会社設立の思い、会社の使命、勤労精神を語り継ぎ、
上記3条件を守ることにより、誠三郎氏は 生きる生命力が湧き上がってくるのでしょう。
人間だれしも「おれは 役に立っているんだ!
未だに尊敬の対象になっているのだ」と思えば生命力は蘇生していくのでしょう。
英雄氏は私にこう言います
「創業者は、わが社にとっては神です。私も社員も創業の思いを伝え続ける使徒です」
(井上和弘)
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