名義株のトラブル⑤
名義株とは、
「他人の名義を借りて、株式の引き受け、払い込みが行われた株式」
を指します。
もしあるのなら、早急に解消しなければなりません。
ここでは、名義株解消のための方法をご説明します。
①株式の買戻し
名義人が「自分は本当の株主だ!」と強く主張してきた場合に、
当時の経緯を記載した文書がなく、
実質的な所有者が、取得時において確かに払い込みを行った、
という事実を証明できない場合は、
不本意ながら株式の買戻しを行う必要性が出てきます。
そのとき一番問題なのは、
「名義人からいくらで株式を買い戻すか?」
つまり、株式の評価額です。
オーナー一族と血縁関係のない少数株主であれば、
税務上の時価は、配当還元評価(安い価格)です。
当然、会社からすれば、
買い取り価格は安い金額で買取りたいですね。
しかし、名義株の株主かれすれば、
「少しでも高い価格で売りたい」ですね。
会社からの買い取り請求に応じず、
高い評価額を求めてくる場合が多いです。
「おたくは、がっぽり儲けているのでしょう。
株価はもっと高いはずでしょう!」と。
こういうときに限って、
横から悪知恵を仕込む輩が登場します。
こうなると、株価は将来キャッシュフローに基づく
評価法がベースとなります。
将来キャッシュフローの計算は、
公認会計士などの専門家に依頼すべきですが、
この評価は将来の見積もりが介在します。
もしそうなれば、
評価額を“なるべく低くするように”
依頼してください。
(福岡雄吉郎)
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