忘れられた倒産防止共済
倒産防止共済に加入することをお勧めしています。
倒産防止共済とは、取引先の倒産で、
自社が連鎖倒産することを防ぐためにつくられました。
中小企業基盤整備機構という、
独立行政法人に対して払込みします。
①掛金は月5千円~20万円(5千円刻み)で自由に設定できます。
⇒途中で増額、減額もできます。
②掛金総額は、800万円までで、全額損金で落とせます
⇒1年間で最高240万円(20万円×12倍)損金処理できます。
③得意先の倒産時には、掛金総額の10倍まで借入できます
⇒最高8000万円借入できます(800万円×10倍)
④この場合の借入条件は、無担保、無保証、無利子です。
⇒期間は5年~7年です。
⑤倒産ない場合でも、解約すればお金が戻ってきます。
⇒掛金の納付月数にもよりますが、
40ヶ月以上納付すれば、100%戻ってきます。
⑥資本金と従業員数が少なければ、加入できます。
たとえば、製造業なら資本金3億円以下、
あるいは、常時使用する従業員が300人以下なら、OKです
⇒中小企業なら、ほとんど適用できます。
加入手続きは、取引銀行に言えばやってくれます。
良い制度ですが、「入ってます」という企業が、
案外少ないのです。
決算ギリギリに加入しても、
1年間分の保険料を前払いして、損金で落とすことができます。
手続にも時間はかからず、申込~払込完了まで数日です。
先日、8月決算のA社でこの制度に加入してもらおうとしたところ、
実は、30年以上前に加入していたことが発覚しました。
毎月1万円、400万円近く掛け金がたまっていたのです。
現在もかけ続けられていました。
もちろん、解約すれば、100%返ってきます。
その事実、社長はもちろん、経理部長も誰も知りませんでした。
”掛けていることを忘れている”
という会社にときどきお目にかかります。
自社もそうなっていないか、
すぐにお調べください!
(福岡雄吉郎)
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