99%の保険屋が売りたい保険②
金融庁の方針により、
銀行が窓口で生命保険を販売する際、
手数料の金額を開示する、という動きが始まりました。
金融庁は、銀行や保険屋に対して、
「自分たちに実入りのいい保険ばかり売るんじゃないぞ!」
ということを、言いたいわけです。
で、前回、保険屋にとって実入りのいい保険は、
医療保険です、と申し上げました。
これは、保険業界の方からお聞きしました。
“じゃあ、どうして医療保険は実入りがいいんですか?”
と、業界の方にお聞きしました。
“簡単ですよ。保険金の発生が少ないんですよ。
特に、20代とか30代とかで、
医療保険に入ってもらえれば、おそらく当分は、
保険金が発生することのない確率が、高いでしょ。”
言われみれば、そのとおりです。
“それに、若いうちから医療保険に入っていて、
年齢が高くなっても、保険金の受取を請求する人が、
案外少ないんですよ。”
“えっ、どうしてですか?”
“たぶん、忘れている場合が多いと思います。
社会保険の高額医療費請求とかで、済んでいる場合もありますし。
本人が受取請求しない限り、
保険会社は保険金を払わないですからね。”
というわけで、保険会社にとって医療保険は、
支出となる保険金が発生しにくい保険商品、なのです。
いちばんおいしい商品なのです。
だから、販売員や販売店舗に、
他商品よりも大きな手数料を払ってでも、売りたいのです。
“しかし、20代とか30代で、
医療保険に入る人がいるんですか?
ほぼ必要ないでしょ。”
“それがそれなりにいるんですよ。
まあ、言い方は悪いですが、言いくるめられた、
ということでしょうね。
40代までの加入なら、保険屋にとっては儲かりますよ。”
確かに、40代なら、健康診断の内容も変わり、
健康のことを意識する人も増えてきます。
そこへ医療保険の話しがきたら、
加入する人が多くなるのもわかります。
その保険業界の方が、最後にこう言いました。
“それに、
40代とか若くして大病にかかった有名人をCMに登場させて、
「入っててよかった・・・」「入ってればよかった・・・」
としみじみ語りかけるでしょ。あれが結構、効果があるんですよ。”
“アヒルがでてくるやつですか!”
こういう話しをお聞きするにつれ、
CMを素直に見れなくなってきますね。
(古山喜章)
【新刊本 発売しました】
平成28年6月にあさ出版から、
「決算書で面白いほど会社の数字がわかる本」
が発売されました(監修:井上和弘 著者:福岡雄吉郎)。
“やさしく、わかりやすく”ページは薄いが中身は濃く、
決算書や会社の数字を解説しています。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」(ダイヤモンド社)
が、おかげさまで発行数20000部を突破しました!
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
LINEアプリのタイムラインにて、
巷で出会ったスイーツを、3行だけ書いて紹介する、
「スイーツ3行書く命」を配信しています。
ID:icofuruyama で、LINE内で検索ください。
« セミナー「新・商品戦略」開催します! | トップページ | 会社はすぐには売れません② »
「銀行交渉」カテゴリの記事
- 新たな投資に備えて「銀行交渉」の力を磨きなさい➂(2023.11.29)
- 新たな投資に備えて「銀行交渉」の力を磨きなさい②(2023.11.28)
- 新たな投資に備えて「銀行交渉」の力を磨きなさい①(2023.11.27)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい④(2023.07.14)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい➂(2023.07.13)
コメント