会社はすぐには売れません①
この夏に、
M&A(会社の売買)に携わる機会がありました。
買い手は九州地方のA社、
売り手は中国地方のB社です。
私は、A社から依頼を受けて、
B社の決算書を査定する仕事をしました。
(デューデリジェンスといいます)
結論から言うと、
M&Aは失敗しました。
M&Aは、会社同士の結婚である、
といわれますが、まさにその通りだな~、と感じました。
成立目前で、破談となってしまいました。
理由は後述します。
A社、B社ともに同じご商売です。
A社からすれば、
B社が持っている得意先(巨大企業)を取り込める、
また、営業エリアが拡大できるメリットがありました。
「B社を子会社化して、時間をおカネで買いたい」と考えました。
反対に、B社は、社員が10名程度の老舗企業です。
小粒ながら、特殊な技術力を有しており、
中国地方において、その業界では知られた存在でした。
B社の社長は、2代目社長です。
先代からは、8年前にバトンタッチを受けました。
(いまだ、先代はご存命です。)
御年65歳で、ご子息はいますが、
会社には入らずに違う道に進まれています。
後継者がいないので、会社を売却しようと考えました。
A社とB社、両社の仲をとりもったのが、
M&Aの仲介を専門に行っている仲介会社でした。
M&Aにおいては、
まず、この仲介会社が、
大まかに売り手の価値を計算して、
それを買い手に提示します。
私はそのレポートを見た瞬間に、
「あぁ、これは高い買い物になりそうだなぁ」
と感じました。
(次回に続きます)
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