少人数私募債の金利5%は高くない!
少人数私募債の金利は3%~5%にしなさい!
と申し上げています。
すると、
“銀行金利より高いのはおかしい!”
“いまどきそんな金利は非常識だ!”
“マイナス金利の時代に高すぎるでしょ!”
などとおっしゃる方がおられます。
しかし、何度も言うように、少人数私募債は、
出資金同様にみなされる、「資本性借入金」です。
通常の銀行借入金とは違うのです。
だから、金利も異なるのです。
もっと言えば、同じ銀行からの借入れでも、
出資金とみなされる「資本性借入金」は存在し、
その金利はやはり、高いのです。
日本政策金融公庫が中小企業を対象に実施している、
制度融資による資本性ローン、というものがあります。
いわゆる劣後ローンです。
詳細はこちらです。
で、そこに記載されている金利は、次のとおりです。
例えば、表上段の新企業育成貸付の期間10年、
のところをご覧ください。
5.10%、3.85%、0.40% とあります。
これは、その年度の業績に応じて、
3つのうちのいずれかの金利になります、という意味です。
業績が悪い年ほど、低い金利になります。
出資性のある融資なので、業績が良ければ、
リターンとなる金利は高くなります。
いかがでしょうか?
古い資料ではありません。今現在実行されているものです。
3%、4%、5%、という数字がゴロゴロ並んでいるのですよ。
金融機関とて、
資本性ローンであれば、金利は通常融資に比べて、高いのです。
担保・保証もなく、劣後ですから、貸す側からすれば、リスクが高いのです。
少人数私募債の金利について、
“銀行金利と比べて高すぎる!”
と言う税理士がいるのなら、このデータを見せてください。
その税理士は、これを見ても、
“少人数私募債の金利3%~5%は高い!”
と言えるでしょうか?
(古山喜章)
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