固定資産台帳、じーっくりみてください
日頃から、固定資産台帳をじっくりみてください、
と申し上げています。
近畿地方で看板、広告の設計、製造を営まれている
U社の社長から連絡がありました。
「ご指導のとおり、固定資産台帳をじーっくり眺めていたら、
建物の耐用年数が間違っていることに気づきました。
本来、22年とすべきところ、
38年で設定され、ずーっと償却されていました。
ちなみに、22年と38年の違いは、
骨格材の肉厚が、4mm超(38年)か、
3mm以下(22年)というものです。
社長の口調は、カンカンです。
「税理士は、常日頃から節税提案もなく、
こちらが何かやりたいと言っても、
反対ばかりされていました。
そのくせ、こんなミスまでしているとは・・・
本当に信じられません!!!」
U社の会長(社長のお母様)もビックリです。
「私も帳簿には、目を通していましたが、
まさか、こんなところでミスがあるなんて・・・
本当に、信じられません。」
帳簿には、建物の金額がまだ40百万円ほど
のこっています。
が、本来、22年で償却していれば、
もうすでに償却は終わっている頃なのです。
とてももったいない話です。
U社には、建物の他にも、含み損を抱えた土地がありました。
「この際、土地も含めてオフバランスしましょう」
ということになり、
これで、ようやく償却不足を解消させたのです。
「減価償却をなるべく多く、早くする」
という発想は、税理士さんにはなかなかありません。
だから、耐用年数についても、
「なんとなく、これかなー」という感じで
当てはめていることがあると思います。
社長がせずとも、
経理には、1つ1つ固定資産に目を通させて
耐用年数までチェックしていただきたいのです。
(福岡雄吉郎)
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