銀行交渉の大きな勘違い ②そんな短期間だけ貸しますか?
高騰した株価を下げる対策のひとつとして、
“社長に高額退職金を支給しなさい!”
とすすめております。
その際、
“そんなに払える現金がありません。”
“じゃあ、銀行から借りればいいじゃないですか?”
“えっ、借りるんですか?”
“借りて退職金を支給して、
退職した社長はその退職金を少人数私募債ですぐ会社に預けて、
1ケ月~2ケ月後には、
そのお金ですぐに銀行へ返済すればいいんですよ。”
と、お伝えします。すると多くの場合、
“しかし、銀行がそんな短期間だけ貸しますか?”
という言葉が返ってきます。
「そんなに都合よく、一時的に資金調達できるんだろうか?」
「そんなことをお願いしていいのだろうか?」
といったことを、経営者は心配されるのです。
その思いの奥にはどうやら、
今後の取引に響かないだろうか?
という不安がくすぶっているのです。
心のどこかに、銀行サマサマ病がしみついているのです。
銀行は未曽有のカネ余りです。
一次的であろうと、貸したいのです。
そこで、借りる候補となる銀行には、
借入から返済までの一連の流れを説明します。
貸借対照表を面積グラフにして説明すると、
銀行にとってもわかりやすいです。
これまでに数々の事例に携わりましたが、銀行側が、
“そんな短期間ではお貸しできません。”
と言って断ったケースは、1件もありません。
“もっと融資額を増やしていただけませんか?”
“返済時には、
できることなら他行の借入を返済していただけませんか?”
などと交渉してくるケースはあります。
短いから貸せない、という話しではないのです。
そもそも、3月末や9月末が近づくと、銀行は、
“1週間でも1日でもいいので、借りてください!お願いします!”
と、言ってくるではありませんか。
短期間だから貸さない、などと言える強気の銀行は、
今の日本にはないのです。
(古山喜章)
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