必ず勝てる斗いの場に位置せよ
雑魚は磯辺で遊べと我が社長.田辺昇一先生の言葉です。
自社の力を過信することはあってはなりませんが、
悲感していても前にはすすめません。
小さな市場、手離れの悪い市場、面倒くさい市場、
敬遠する市場、我らが参入しても闘える勝算を予想して、行くべきです。
成長分野に目が行きがちですが、けっこう皆も考えており、
その分野の競争のはげしい市場なのです。
その時に他社を圧倒できる技術力.ノウハウ、優位性があればいいのです。
峠の一本杉は立派だが弱い、竹林が理想とするところです。
竹林は根っこで継がっているのです。技術力、で新分野に芽を出せばいいのです。
平素から自社の優位性を高める努力をしているか、
平常時にあっても金・人・モノ 磨きに投資しているかどうかなのです。
利益が出れば分配するのも悪くはありませんが、
油断することなく.次の不況が来た時、
何が弱みになるか幹部はそれを考えるのが仕事ではないでしょうか!
吉川英治氏の太閤記に藤吉郎が、炭薪奉行に信長より命ぜられました。
城内を藤吉郎が巡回すると火のついた炭に灰をかぶせて、
いかにも節約しているかっこうの者達に、
「寒い日には灰などかぶせず、
この様に灰をとり、どんどん火を強くするものです。
足らなかったら、私の所へお起こし下さい。
炭はいくらでもさしあげます。」
藤吉郎は信長に問うたのです
「なぜあの様に家来の者達は昼間から、茶をすすり、
火鉢のまわりにたむろしております。何故なのですか?」
「サル! あの者達は 戦となれば我の馬前で死を賭して死んでもくれるのじゃ、
平時においてはそれもよかろう! 」
「殿 そのお考えもわかりますが、平時ならこそ、来たる戦のため.
刀、槍、弓、の稽古にはげむべき時、
この寒い時にこそ 格自の技を磨くべきかと存じます。
女どもも薙刀、短刀の訓練にはげむべき時でございまする。」
磯辺であそぶ小魚であっても戦いに勝利するには
片時も商品カを磨くことを忘れてはならないのです。
うまく事がはこび利益が出ると 安心慢心の気が会社全体に持ち上がります。
弱い人間でも得手な技倆に磨きをかけた集団となれば
想像を超えるパワーとなります。
必ずライバルに勝てる技量を各自がつけて、
勝てる闘いの場を見つけて進出すべきなのです。
(井上和弘)
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