サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
フォト

ICO新刊発売のお知らせ!

古山喜章の「労務コスト削減策」セミナーのお知らせ

  • 古山喜章「労務コスト削減策」セミナーのお知らせ
    10月19日(木)大阪、10月27日(金)東京(オンライン受講あり)にて。10時30分~16時00分。超人手不足の時代を迎え、最大の経費である労務コストをどのように削減するのか、をテーマにセミナーを行います。詳細&申し込みはこちらからどうぞ。

井上和弘「経営革新全集」10巻完結記念講演会 CD発売!

  • 井上和弘「経営革新全集」10巻完結記念講演会 CD発売!
    2023年7月に開催され大好評を得た、井上和弘の記念講演セミナーを完全収録!全集のエッセンスを凝縮してお届けします! 移動中などにお聞きいただき、学びを深めてください。 動画でも視聴できるよう、購入者専用アクセスコードも入っております。

後継社長塾 修了生の声

経営経典・今日一日の額縁申込み受け付けます

  • 「井上教経営経典・今日一日」の額縁申込みを受け付けます
    価格20,000円(送料込み) ※色は黒色のみ。 商品の発送は、10月下旬になります。 お申込みは、下記メールアドレスまで。 ico@pearl.ocn.ne.jp

« 必ず勝てる斗いの場に位置せよ | トップページ | 合併すれば節税できる? »

2016年11月 8日 (火)

仁義なき銀行交渉 個人保証死闘篇①

金融庁は銀行に対し、
“保証に頼る融資から脱却せよ!”
と、大きく声を上げています。
が、銀行と中小企業の交渉の現場では、
いまだそんなことはおかまいなしの、
仁義なき銀行交渉が、繰り広げられているのです。

①個人保証なしで融資できるのは、上場企業だけです。

ある会社が、銀行からの融資を受けることになりました。
年商数億円の会社で、融資額は数千万円です。
銀行は、その地域では二番手の、地方銀行です。

その会社の経営者は、心配していました。
“ウチみたいな年商数億円程度の会社で、
 個人保証なしでなんて、貸してくれますかね?”
“何を言ってるんですか?
 自己資本比率40%で、
 営業利益率も4%を維持し続けているじゃないですか。
 銀行にとったらリスクの低い融資ですよ。
 それに、金融庁は保証に頼らない融資をせよ!
 と、銀行に対して言ってるんですよ。”
“そうですかねぇ。大丈夫ですかねぇ。”
“じゃあ、この資料も見せて、
 個人保証は無しの融資を交渉してください。”
と、個人保証に関する、
金融庁の方針が記載されたパンフレットを渡しました。
“わかりました。交渉してみます。”となりました。

数日後、交渉結果の連絡がきました。
“やっぱり個人保証は要ります、って言うんですよ。”
“パンフレットも見せたんですか?”
“もちろん。いただいたパンフレットを見せて、
 「今は個人保証をとるな、
  と金融庁の指導があるんじゃないんですか?」
 と、支店長に言いました。”
“で、支店長は何といわれたんですか?”
“そのパンフレットを手にとって目を通して、
 「そうですねぇ。そのような方針があるようなんですが、
  実際はまだまだ、個人保証無しで融資をできるのは、
  上場企業だけなんですよ。」
 と言われたんです。”
で、そのまま進展なく、その日の交渉は終わったそうです。

個人保証に頼らない融資の指導を受けていても、
取れるものなら個人保証をとりにかかる、
それが今の多くの銀行です。

個人保証を取り付けたからといって、罰則はありません。
しかも、この約20年、“不良債権を出すな!”
という金融庁の指導のもと、
口八丁で個人保証・担保を取り付けてきたのです。
その結果が、人事にも影響していたのです。
そう簡単に、その思考行動は変わらないのです。
自分たちの環境・立場が悪くなっているのに、
そのことに気づいていないのです。

個人保証無しで融資できるのは、上場企業だけなんて、
完全なるハッタリです。
その支店長だって、わかってます。
彼らはそれを専門に交渉してきたプロです。
この人物のこの様子なら、こういえば通るんじゃないか、
という腹を持っています。
ハッタリでも、個人保証を取れれば、
彼らにとってはパーフェクトな融資なのです。

しかし、こちらもその条件をのむ気はありません。
“じゃあ、「金融庁に言うぞ」のカードを出しましょうか。”
“えっ、そんなこと、言ってしまっていいんですか?
 もう絶対に貸さない、とか、なりませんか?”
“大丈夫です。彼らは貸したいんですよ。”
となり、再度支店長に交渉を投げかけたのです。
つづく・・・。

(古山喜章)

【新刊本 発売しました】
平成28年6月にあさ出版から、
「決算書で面白いほど会社の数字がわかる本」
が発売されました(監修:井上和弘 著者:福岡雄吉郎)。
“やさしく、わかりやすく”ページは薄いが中身は濃く、
決算書や会社の数字を解説しています。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。

「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」(ダイヤモンド社)
が、おかげさまで発行数20000部を突破しました!
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。

【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。

LINEアプリのタイムラインにて、
巷で出会ったスイーツを、3行だけ書いて紹介する、
「スイーツ3行書く命」を配信しています。
ID:icofuruyama
で、LINE内で検索ください。

« 必ず勝てる斗いの場に位置せよ | トップページ | 合併すれば節税できる? »

銀行交渉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 仁義なき銀行交渉 個人保証死闘篇①:

« 必ず勝てる斗いの場に位置せよ | トップページ | 合併すれば節税できる? »

おすすめブログ

2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

2022年 ご挨拶動画

  • 2022年 ご挨拶動画
    アイシーオーメンバーより皆様へ、新年ご挨拶とともに、2022年に進めてほしいことを、お伝えします。