ICOがお勧めする決算書対策22
22.その在庫は、本当に在庫ですか?
3月決算の会社では、
今日、3月31日に棚卸を行う、
という会社も多いと思います。
棚卸=在庫のカウント
ですが、ひとくちに在庫といっても、
色々とあります。
原材料、仕掛品、商品、製品・・・・
このうち、原材料、商品、製品は、
決まった単価に、カウントした数量をかけて、
計算できます。
ですが、仕掛品(しかかりひん)だけは、
そういうわけにはいきません。
仕掛品とは、まだ完成していない、
ハンパな完成品なのです。
そして、このとき、
この仕掛品をどのように計算するかが、
問題なるのです。
仕掛品の計算は、
原料や材料費に、加工賃を上乗せして計算します。
原料や材料費は、はっきりとわかるのですが、
これに上乗せする加工賃の計算は、
決まりきった計算方法がありません。
会社によって、この計算は違います。
あらかじめ加工費を決めておき、
このラインまで来たら、加工費を20%上乗せする、
ここまで来たら、加工費を50%上乗せする
というふうに計算している会社もあります。
ずいぶん前に決めた計算方法を、
何の疑いもなく続けている、という会社が多いのです。
でも、それは、本当に今の実態に合っているのでしょうか?
加工費の金額や、上乗せする割合は、
見直さなくてもよいでしょうか?
そもそも今の計算方法で問題ないでしょうか?
仕掛品の計算方法を見直しすると、
仕掛品の金額が変わります。
仕掛品の金額が増えれば、利益は増えます。
仕掛品の金額が減れば、利益は減ります。
一度、社内で検討されてはいかがでしょうか?
(福岡雄吉郎)
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