ICOがお勧めする決算書対策 ⑫
⑫『それは本当に資産か?』確認する
会社は、1年間で色々なものに投資します。
(1)機械を買った
(2)備品を買った
(3)消耗品を買った
(4)修繕した
投資した内容は、それぞれですが、
それらは、どこに計上されていますか?
財務に弱い会社は、すべて資産に計上しています。
しかし、
(1)特別償却を活用する
・投資したものが、即時償却の対象外だった!
・即時償却のための証明書をとっていなかった!
という場合でも、30%の上乗せ償却は可能です。
証明書は、特に要りません。
決算のときに、税理士に処理をしてもらうだけです。
(2)30万円未満なら損金計上可能
10万円以上の固定資産は、基本的に資産計上しますが、
中小企業の場合は、例外的に、
30万円未満のアイテムは、
購入時に全額損金に計上できます。
(ただし、年間300万円までです)
45万円の備品なら、
20万円と25万円のアイテムに分解すれば、
(見積書、請求書を分ける)
45万円が損金で落とすことができます。
(3)毎期、同じくらい使う消耗品を、
資産計上している会社がありますが、
これは、損金処理できます。
B/S上で『貯蔵品』と計上されているものが、
これに該当しますので、チェックしてみてください。
ただし、年度によって、
コロコロと処理方法を変えるのはNGです。
(4)建物、床、壁を修繕した場合、
税理士先生は、すべて資産として処理してしまいます。
「修繕することで、資産の価値があがるものは、
資産計上しなきゃいけないんですよ」と言われるのです。
しかし、長年使っている資産を修繕した場合、
長年使って傷んでしまった状態を、もとの状態に戻す、
つまり、“原状回復”としての修繕も必ずあります。
この場合は、修繕費として計上可能です。
何も考えないと、すべて資産として計上されてしまいます。
今一度、見直してください。
(福岡雄吉郎)
【新刊本 発売しました!】
井上和弘の最新刊
『承継と相続 おカネの実務』が発売されました。
オーナー経営に精通した井上和弘が生み出した事業承継対策が満載です!
難しい専門用語は一切なし!多くの実例を示して、
あくまでも社長目線でわかりやすく解説しています。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
« ICOがお勧めする決算書対策 ⑪ | トップページ | コンプレックスバネ ② 比べる、比べられる。 »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 即時償却C型の実務④(2021.01.15)
- 即時償却C型の実務③(2021.01.14)
- 即時償却C型の実務②(2021.01.13)
- 即時償却C型の実務①(2021.01.12)
- 改めて即時償却の何がよいのか④(2020.12.31)
コメント