外部株主の目が気になる?②
決算がおわれば、
中小企業でも株主総会を開くことになります。
株主は身内だけで、仲もよい、
という会社はよいのですが、
外部の株主がいる、あるいは関係性が悪い株主がいる、
という会社は、株主総会にも気を使っている会社が結構あります。
例えば、取引先(元請)が株主にいる場合です。
私たちの仕事のなかで、
高額退職金の支給をお手伝いすることがありますが、
退職金をもらわれた経営者の方で、
このように心配される方がいらっしゃいます。
「今回、私は5億円の退職金をもらいましたが、
決算書から、それが分からないようにする方法はありませんか?」
「なぜですか?」
「いやー、従業員の目も気になるし、
わが社のように田舎町にある場合は、
“あの人は5億円ももらった!”という
噂が一気に広まってしまわないか、心配なんです。」
「大丈夫、広まらないですよ」
「でも、銀行とか税務署とか、あるいは社内とか、
こういう話はどこでどうなるか、わからないじゃないですか。
決算書で、『退職金5億円』と表示されてしまうのは、
ちょっといやなんです・・・
わが社は、おかげ様で銀行借入がほとんどなく、
営業利益にそれほど気を使う必要がありません。
何かよい方法はありませんか?」
こうお考えになる社長が、
4人に1人くらいはいらっしゃいます。
こういう場合は、
役員退職金を製造原価、販管費、特別損失に散らして下さい。
科目も、わざわざ役員退職金としなくてもよいです。
5億円の退職金なら、
製造原価3億、販管費1億、特別損失1億とするのです。
上場会社は、このテクニックは使えませんが、
中小企業の場合は、使うことができるのです。
(福岡雄吉郎)
【新刊本 発売しました!】
井上和弘の最新刊
『承継と相続 おカネの実務』が発売されました。
オーナー経営に精通した井上和弘が生み出した事業承継対策が満載です!
難しい専門用語は一切なし!多くの実例を示して、
あくまでも社長目線でわかりやすく解説しています。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
« 仁義なき銀行交渉 東芝VS銀行団② | トップページ | 体験的マーケティング »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 即時償却C型の実務④(2021.01.15)
- 即時償却C型の実務③(2021.01.14)
- 即時償却C型の実務②(2021.01.13)
- 即時償却C型の実務①(2021.01.12)
- 改めて即時償却の何がよいのか④(2020.12.31)
コメント