わかりやすい役員退職金の考え方
先日、A社で事業承継の相談を受けました。
経営者は、まじめにコツコツ、
ひたすら内部留保(剰余金)を積み上げることに
一所懸命にやってきました。
バブルの時も、土地、株式など
投機には目もくれず、
ただひたすら本業のみに集中してきたのです。
「自分もいい歳になったので、
相続税について調べてみたんです。
そうしたら、愕然としました・・・
株価が高すぎるのです。
私は、ただひたすら地道にコツコツやってきました。
なのに、それが皮肉にも相続税が高く、
息子に迷惑をかけるなんて・・・
自分が無知というのもあるんでしょうが、
それにしても、ひどすぎませんか?!」
経営者は、大きくため息をつかれました。
「社長、安心してください。
すごくシンプルで分かり易い方法がありますから!
社長がこれまでコツコツためてきた
内部留保を、退職金ですべて持って行ってください。
そうすれば、内部留保はゼロになります。
そうすると、株価がゼロになります。
つまり、息子さんに負担なく、
株式を渡すことができるんですよ。
当社の剰余金は、10億円です。
だから、社長の退職金として10億円もらってください。」
「そんなこと考えたこともなかったです!」
これまでがんばってきたのに、
何も対策をとらずに、
高い相続税や贈与税を払うのは、とてももったいないです。
中小企業の場合、
社長の退職金=内部留保(自己資本の金額)
こう考えれば、わかりやすいですし、
何より一番の株価対策になるのです。
(福岡雄吉郎)
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