外部株主の目が気になる?①
決算がおわれば、
中小企業でも株主総会を開くことになります。
株主は身内だけで、仲もよい、
という会社はよいのですが、
外部の株主がいる、
あるいは関係性が悪い株主がいる、
という会社は、株主総会にも気を使っている会社が結構あります。
例えば、取引先(元請)が株主にいる場合です。
ある会社の経営者は、
「利益をたくさん稼いでいれば、得意先から
“そんなに儲かっているなら、
もっと安く売ってくれ、値引いてくれ“と言われるんです」
とおっしゃいます。
企業努力を重ね、
素晴らしい商品力、サービス力を生み出したから
利益が稼げるわけで、堂々としていればよいのですが、
やはり、得意先の目が気になるのです。
うるさ型の株主がいる、あるいは、
株主が多い会社の場合は、
「“そんなに儲かっているなら、
配当をもっとよこせ“と言われかねません」
と、ここでも気にすることはあるのです。
税務対策も一通り済ませても、
なお、利益が出過ぎて困る、
しかし、このままの決算書を出すと、
得意先あるいは株主から、つっこみが入りそうで怖い・・・
何か良い方法ありませんか?
と質問を受けることがあります。
その場合は、『引当金』を検討してください。
これは、将来発生する費用を、
いまのうちから見積もって、費用に計上する、
というものです。
たとえば、今後数年以内に大規模な修繕をする場合は、
『修繕引当金』として、当期の決算に計上しましょう。
身近なところでいえば、来期に賞与を1億円出す予定、
ということなら、1億円を当期の決算に計上しましょう。
金額は、だいたいこのくらい、
というレベルでOKです。
修繕する予定がない、賞与を出す予定がなくても、
そういう予定にしてしまえばよいのです。
上場会社は、このテクニックを使うのにハードルがありますが、
中小企業の場合は、何の問題もなく使えます。
(福岡雄吉郎)
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