高額の役員退職金を出すために①
創業者あるいは“中興の祖”と呼ばれる方に、
高額の退職金の支払いを
お手伝いする機会が多くあります。
高額退職金での問題は、実は2つあります。
(1)退職金を支払うまで
(2)退職金を払ったあと
色々な相談を受けていると、
意外にも(2)でお悩みになる会社が多いのです。
まず(1)は、
①役員報酬を引き上げていただく
②退職金規程を見直す
③株主総会や取締役会の議事録など、
エビデンスを作成する
といったことをする必要があります。
①退任する3年くらい前から、
役員報酬を引き上げてください。
3億円もらおうと思えば、最低、月に300万円
5億円もらおうと思えば、月に500万円ほどは、
役員報酬をとっていただきたいです。
もちろん、業績が悪ければ、
あげることはできません。
創業者、中興の祖と言われる方は、
即断即決、せっかちな方が多いです。
退職するときも、「よし!決める!」といって
すぐにお辞めになろうという方がいますが、
ちょっとお待ちください。
高額退職金をもらおうと思えば、
計画的に準備ください。
②③は、形式的になりますが、
税務調査のことを考えると、
必ず準備しておく必要があります。
中小企業でよくやるのは、
株主総会、取締役会、開催していないのに、
開催したことにして、
議事録を作ってしまうことです。
出張で会社にいないのに、
議事録で、株主総会、取締役会を
開催したことにしてしまうのです。
そうすると、株主総会、取締役会の開催を
仮装したということで、
税務調査で重加算税を指摘されてしまいます。
役員の方々が必ず本社にいる日時で、
株主総会、取締役会を開催しなければなりません。
くれぐれもご注意ください。
(次回につづきます)
(福岡雄吉郎)
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