好きなことをして生きていく
私の処に毎月PH Pの雑誌が送られてきます。
心が落ち込む時には良い本だと思いますが、
タイトルを見て? ハテナと思うことがあります。
表題の「好きなことをして生きていく。」 です。
多くの人々は、好きなことをして生きていけるのでしようか?
今の世の中、好きなことをしていては生きていけないと,思うのですが。
しかし、75才のこの年になってみて、初めて実感として,
自分は好きな事を仕事にして 今日迄やってきたな―と思えます。
経営コンサルタント45年たちました。
「この仕事好きですか?」と質問されたら
「ハイ大好きです」 と答えられます。
「好きでこの仕事に入られたのでしようか?」と質問されたら、
「何もわからずにこの仕事に着いたのです」が正直な答えです。
先輩から田辺昇一先生の80年代の「経営原理」を読んだらと渡されたのです。
その頃の私の悩みと先生の体験がかぶさったのです。
丁度、新聞に田辺経営の人材募集の広告が目に入り履歴書もって応募したのです。
試験もなく、岡本部長.太田専務の面接だけですぐさま合格決定されたのです。
資格も経歴もない私が直ぐさま 経営指導部に配属されたのです。
直ぐに先輩に連れていかれたのは、
遊休土地でのボウリング場開発市場調査でした。
その頃はボウリング場の最盛期でした。
私の下した結論は、「止めなさい」でした。
入社半年にもならない私の意見を上司部長は、採り上げてくださり、
依頼者の説得も行ったのです。
1年後には、私の診断が正しかったことが証明されたのです。
それからは大変です。
私の処に仕事が嫌になるほど押し寄せたのです。
理由はレジヤー産業、小売業、外食産業、経験者のコンサルタントがいないため、
札幌から沖縄まで 私を各支社長が指命してくるのです。
「好きな事」していたでしょうか?
他のコンサルタントの皆は、その業種、業態が解らず、とにかく井上に聞け!
と引っ張りだこだったのです。
私とて、すべてが解らず、先輩,同輩に負けたくないの一心で仕事をしたのです。
休みも取れず、家族もかえりみず疲れはやがて精神力を溶かし始めます。
36歳に胆嚢炎で、出張先の東京で激痛にみまわれました。
1ヶ月の入院となったのです。入院して考えは変りました。
私が仕事をやらないと誰も出来ない、私が稼がないと、業績に影響が出る。
と思っていたのですが何の影響も出ませんでした。
変なうぬぼれがあったのです。
しかし、死ぬほど無理をして働いていたのはなぜだろうか?
と思ったのです。
人様に求められる人間というのは、やはりうぬぼれ、になりやすい。
しかし、リクエストされる仕事、商売はいいな~と思ったのです。
つくづく病室で思ったのです。 もうこれは天職と思わないといけないか!
今更、惑ってどうなるものでなし、社会に出てもう少しで50年になります。
世に通用する技術も身についたのではないだろうか!
好きな道イコール楽な道では決してありません。
「一処懸命」 好きな言葉です。
目の前にくる仕事を懸命に丁寧に片付けていけば、信用が増すのです。
信用が増すと信者ができるのです。儲けが転がりこんでくるのです。
一つの処に仕事を決めて、コツ、コツやるのですね。
つらかった、はずかしかつた、イヤだった、それでもやった。
うまくいくはずがいかないと思ったがうまくいった。
この仕事やってみて好きだったんだな~と思えるのです。
そうなんです、儲けが転がりこんでくるのです。
(井上和弘)
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