売るな!①
あなたの会社は、売る事ばかり考えているから、
こんな最悪の経営状態になるのでしょうと経営者を叱り飛ばすことがあります。
経営者は目を白黒されます。
販売なくして会社は存在しません。しかし
回収期間が長く、支払期間が短い会社はどうなりますか?
運転資金即ち銀行のお世話になります。
会社の出金のほとんどは、
仕入代金と人件費で6~7割出費することになります。
親の家業を継いだ社長は、昔よりこれでやっているから、
銀行も応援してくれています。
ので、我が業界は、信用第一の売掛販売です。現金商売の下衆商売ではないと、
変なうぬぼれがある人物がいます。
こんな経営者が、拡大主義で売上をもっと上げようと思い立つと
どうなるのでしょうか?
そうだ拠点支店を出そうと考えます。
銀行との関係が良好なのを勘違いして、長期借入金で不動産物件を調達します。
売上計画も甘くなっています。
売上に対して原価率が高く(安売)、経費髙、運転資金も必要となり、
短期借入額が増すのです。
売上をのばそうと考えるのは、悪いことではありません。
しかし、そのために借入額が増し、利益が増えた分以上に借金が増えてしまって借入金が減らないのでは、何のために経営しているのか意味がありません。
売ったら、なぜ回収を考えないのでしょうか?
優良会社の特徴は回収条件が明確である事です。
現金で回収、掛で支払
掛で回収、 長い掛期間で支払
回収期間と支払期間のバランスを考えているかどうかが重要なのです。
よほど注視していないと未収も増えるのです。
長い回収条件、未収入金になる得意先には 売ってはならないのです!
(井上和弘)
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