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2017年6月

2017年6月30日 (金)

その科目、必要ですか?①

リース資産は、貸借対照表にのせなくてよい、
という説明をしました。
ところが、税理士さんは、なぜかこれを載せたがるのです。

最近、このリース資産と同じように、
『中小企業では載せなくていいのにな~』
というものを見かけました。

①繰延税金資産
これは、貸借対照表の左側(資産)に
のっている会社があります。

流動資産(左上)と固定資産(左下)、
それぞれに登場するものです。

これは、「税効果会計」といわれる制度のなかで
登場するものです。

中小企業は、
そもそもこの制度を使う必要はありません。

損益計算書では費用、損失で計上していても、
それが損金に落ちないものがあります。
たとえば、「○○引当金」と呼ばれるものです。
貸倒引当金、賞与引当金などが該当します。

税引前利益と法人税は、
ふつうは、税引前利益×約30%=法人税となります。

このときに、引当金が1億あるすると、
税引前利益は1億円分減っているのですが、
その1億円が損金に落ちることはないため、
実際に法人税が減ることはないのです。

となると、先ほどの、
税引前利益 × 約30% = 法人税
ではなくなってしまうのです。

そのときに、損益計算書の見た目を
税引前利益 × 約30% = 法人税
にするための操作方法として考えられたのが、
『税効果会計』なのです。

仕組み自体はとても複雑なので、深く説明はしませんが、
貸借対照表に“繰延税金資産”という名前を見かけたら、
これは本来必要ない科目ですので、
削っていただきたいのです。

資産に上がっているものの、
現金に換金できるわけではありません。
はっきりいって価値のない資産、
計算上の数字遊びで出てきた資産なのです。

(福岡雄吉郎)

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2017年6月29日 (木)

だから少人数私募債の金利は高いのです

顧問税理士から、
「少人数私募債の金利3%~5%なんて、高すぎます。」
と言われました、という声を、まだまだお聞きします。
じゃあ何%くらいならいいと言っているのか、
「銀行の借入金利と同じくらいに、と言われました。」
という回答が、本当に多いです。
税理士業界で意思統一でもしているのか、
と思ってしまうくらいです。

少人数私募債と、銀行からの借入では、
金融の種類が異なり、経営破たん時の弁済順位も異なります。
だから、金利が異なるのです。
が、多くの税理士は、そこを理解していないようです。

今回、タカタが民事再生法適用を申請しました。
同時に、タカタが発行していた社債約300億円は、
債務不履行、要は、償還できなくなりました。
ほぼ、パーになったみたいなものです。

今後は、再生計画のなかで、負債に優先順位をつけます。
で、全額は無理であっても、負債を弁済してゆきます。
社債や少人数私募債は、弁済順位の低い、劣後債です。
経営破たん時の優先順位は、低くなるのです。
なので、タカタの社債300億円は、
弁済率は10%~20%くらいだろう、
と書かれています。
社債を引き受けた額の、1割か2割しか、返ってこないのです。
それとて、今のところはどうなるか不明です。
なので、リスクが高い債権なのです。
だから、金利が高いのです。

出資性が強いので、「資本性借入金」と呼ばれているのです。
そのことを理解せず、多くの税理士は、
損益計算書に通常発生している、銀行金利の支払利息だけを見て、
「その金利は高すぎる!」と言うのです。
そんな税理士には、
「少人数私募債は、資本性借入金ですよ?
 ご存じないのですか?」
と、言ってみてほしいのです。

(古山喜章)

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2017年6月28日 (水)

リースか買取か?④

これまでのまとめです。

自己資金、銀行借入、リース
BS,PL、キャッシュフローに与える影響は、
それぞれ違っています。

Photo

大切なのは、これらの方法をその都度、検討して、
シュミレーションしてみることなのです。


(福岡雄吉郎)
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2017年6月27日 (火)

借入時の抵当設定に気を付けろ!⑧

「担保に頼らない融資をせよ!」
「過去に設定した担保も外しなさい!」
と、金融庁は銀行に指導しています。
しかし、実際には、
土地や建物を担保に差し出し、
抵当権を設定されている、
というケースが、まだまだ多いのです。

⑧登記簿の抵当履歴は消せるのか?

土地の登記簿を拝見すると、
抵当や根抵当の履歴が載っています。
「〇〇銀行で借りて、2億の抵当設定になっていますね。」
など、すぐにわかります。
この履歴がやっかいなのは、
抵当設定が解除されても、その履歴は登記簿から消えない、
ということです。
「平成◇◇年◇月◇日 〇〇銀行 抵当権抹消」
などといった記載になるだけです。
つまり、返済を終えて抹消しても、履歴は延々と残るのです。
それがイヤだな、という経営者もいます。

この、
抹消されたのに、消えない抵当履歴を消すには、
どうすればよいのか?
ある司法書士にお尋ねしたところ、
「方法がないこともないです。」と言われました。
「ないこともない、ということは、あるんですか?」
「まあ、あるといえば、あります。」
「もったいぶらずに、どんな方法ですか?」
「分筆とか合筆すれば、消えます。」
とのことでした。

つまり、
分筆なら、土地を2つに分ける、
合筆なら、他の土地とくっつけてひとつの土地にする、
といったことです。
分けたり、くっつけたりするのは、
ほんの小さな一部分の土地でも構いません。
小さい土地であっても、
分筆、合筆すれば、新たな土地登記となり、
過去の抹消された抵当履歴は、消えるのだそうです。

登記簿は、法務局を通じて、誰でも入手できます。
ライバルが見る、銀行が見る、行政が見る、
など、さまざまな用途で、見られることがあります。
過去の担保履歴を知られたくないこともあります。
末梢された過去の担保履歴を消し去りたいなら、
このような方法が、あるのです。

(古山喜章)

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2017年6月26日 (月)

売るな!続き⑤

売るに走る人は、2つの間違いを起こす。

1つの間違いは、物(ブツ)を売ろうとする間違い。
日本は少子高齢化社会、成熟期社会、
売りものを価格競争のみの競争に入ると
発展途上国の商品には適いません。
価格競争では、粗利益が得られず薄利多売に落ち込みます。
大規模会社でないと勝てない。
大会社でも、今では家電を含めて勝てません。

安さの競争よりも、付加価値の競争、理屈ではなく、感性の勝争、
デザイン、ブランド、文化性、希少性、品質での勝負になるのです。
安さでの勝負は、非常に疲れます。貧乏くさい経営になり、私は好みません。

もう1つの間違いは、人に頼ることです。
確かに販売力、セールスマンは、会社にとって必要ですね。
昔とちがって、今もマンパワーの個人技に頼って会社は、
販売しているでしょうか?

確かに昔は、すごいトップセールスマンがいました。
朝は、朝駆け、
夜は、夜討、
残業など目もくれず、すごい業績を上げる人物がおりました。
今はいません。ブラックと言われてしまいます。
ランチェスターの法則とばかり営業人員や拠点を増やす社長も又、
多くいましたね。

人に頼りすぎると人的生産性が落ちる、拠点生産性が落ちるのです。
経費ばかり増えて利益には、全々結びつかないのです。
多くの社員の顏を見ていると安心する、淋しがりや社長もいるのです。
これからはシステム、人工頭脳、IOTが売ることの手助けする時代に入ってくるのでしょう。

トップセールスに頼っていると退職や引き抜きやらで、その人物が居なくなったら業績が低下します。
個人に頼る経営は、あぶなかしくってやってられません。

(井上和弘)
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2017年6月23日 (金)

リースか買取か?③

設備を取得する場合の調達方法には、
①自己資金で取得する
②銀行から調達した資金で取得する
③リースする

この3つの方法があります。
それぞれBS,PLあるいはキャッシュフロー
にどのような影響を与えるでしょうか?

【前提条件】
・1億円の機械
・耐用年数は、10年
・リース期間は、6年(72回)
・リース料率は、1.6%とします

【B/Sへの影響】
①②会社が取得した1億円は、
貸借対照表に載ることになります。

いっぽうで、③リースの場合は、貸借対照表には載せません。
(顧問税理士から、貸借対照表にのせるよう言われても、
本来載せる必要はありません)

つまり、総資産という点では、
購入よりもリースのほうが抑えられることになります。

【P/Lへの影響】
①②とも会社が資産として取得しますので、減価償却費として、
毎期1億円÷10年=1000万円の減価償却が計上されます。
また、固定資産税は、10年間で770万円かかります。

また、②購入代金を借入で調達する場合には、
あわせて借入利息がかかります。
利息0.5%で借り入れたとすると、
10年間では、275万円の利息になります。

③の場合は、月額のリース料は160万円になります。
毎年、1920万円のリース料となります。

【キャッシュフローへの影響】
①自己資金で取得した場合は、
初年度に1億円がキャッシュアウトします。
その他、固定資産税が10年間で770万円かかります。
→10年間のキャッシュアウトは、1億770万円です。

②借入金で調達した場合、
仮に期間10年で契約したとすれば、
毎期1000万円の返済が発生します。
その他、固定資産税が10年間で770万円、
金利支払が275万円発生します。
→10年間のキャッシュアウトは、1億1045万円です。

③リースをした場合は、
毎期1920万円のリース料が6年続きます。
②の場合と比較すると、毎期支出するお金は多くなります。
資金繰りはしんどくなるのです。
→6年間のキャッシュアウトは、1億1520万円です。

リース契約の期間にもよりますが、
リースの場合は、トータルの支払額は増えてしまいます。
また、毎年の資金繰りがしんどくなる、
という場合も出てくるのです。
(次回に続く)

(福岡雄吉郎)
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2017年6月22日 (木)

借入時の抵当設定に気を付けろ!⑦

⑦支店長たちの、その後

ここまで、ある会社の事例を紹介してきました。
根抵当を外さない、A銀行の支店長がいて、
その根抵当を外すことに協力してくれた、
B銀行の支店長がいました。
結果、根抵当は外れ、その会社でのA銀行の融資は、
そっくりそのまま、B銀行に入れ替わりました。

A銀行の融資額は、ゼロになったのです。
根抵当が外れ、その会社は、無事に土地を子会社へ売却しました。
と同時に、親会社での借入はなくなり、
子会社での、B銀行からの借入だけが、残りました。

これは、5年ほど前の出来事です。
A銀行、B銀行、の支店長たちは、その後、どうなったのか…。

この会社があるのは、地方のなかでも、遠方です。
かなりの田舎です。
そもそも、銀行の数が限られています。
融資がなくなったA銀行とも、
口座の取引などは、そのまま残ってます。
融資がなくなったからといって、完全に縁が切れる、
ということではなかったのです。

まず、
根抵当を拒んだあげく、すべての融資を失った、
A銀行の支店長は、その数か月後、子会社への出向となりました。
年齢から考えると、片道切符です。
A銀行の担当営業も、支店長の出向後、
間もなく、他支店へ異動になりました。
といっても、もちろん、上位支店ではなく、
支店ランクでは同じくらいの支店です。
そもそも、今回の舞台となった支店そのものが、
A銀行のなかでは、低いランクの支店だったのです。

一方、
根抵当外しに協力してくれた、B銀行の支店長は、
その後まもなく、本部へ異動になりました。
まさに、栄転です。
しかしその後、地方銀行再編の嵐が吹き始めました。
B銀行も、ある地銀との合併を余儀なくされました。
B銀行は、いわゆる、第二地銀なのです。
そんななか、栄転となった支店長も、
子会社へ出向になった、とお聞きしました。

このような話しを聞くにつれ、
銀行の組織・体制が、
支店長や営業担当の意識・行動を作り出し、
その影響を受けるのが、中小企業の経営者だな、
と、つくづく感じるのです。
支店長にせよ、営業担当にせよ、
銀行人事のルールに従い、生きてきたのです。
銀行のなかでの己の生き筋を高めるには、
根抵当や融資を獲得するしかないのです。
個人保証や、高金利、社債なども、しかりです。
銀行員は、そういう思考にならざるをえないのです。

その銀行員を相手に、負けずに交渉をする経営者は、
銀行員の思考や特性、銀行の仕組みを、
よくよく知っておかねばばらないのです。

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2017年6月21日 (水)

リースか買取か?②

リースか買い取りか?

「お金持ちの会社は、
基本的にリースよりも購入することをお勧めします
いまなら、即時償却もできますので、
投資額全額を、損金に落とすこともできます。」
と申し上げました。

ところで先日の日経新聞で、
次のような記事がのっていました。
伊藤園の自動販売機に関する記事です。

2017年6月20日 朝刊

伊藤園は2018年4月期から新規設置する
飲料の自動販売機をすべて自社保有に切り替える。

現在は国内の約16万台分をリース会社と契約している。
金利が上昇するとリース債務が膨らむ懸念があるため、
低金利のうちに自前での保有を増やしてコストを抑制する。

自動販売機が自社の資産になると、減価償却費が発生する。
同社の自販機の耐用年数は8年。
17年4月期は車両や店舗などを含めて54億円の減価償却費を計上し、
今期は18%増の63億円に膨らむ見通し。

飲料大手の多くは自動販売機を自社保有にしている。
最大手のコカ・コーラボトラーズジャパンは74万台を保有。
2位のサントリー食品インターナショナル(55万台)は
「05年前後に一時的にリースを使っていたが、
金利負担を考慮し自社保有に切り替えた」と話している。

資産を取得する場合の調達方法には、
①自己資金で取得する
②銀行から調達した資金で取得する
③リースにより取得する

この3つの方法があります。
それぞれBS,PLにどのような影響を与えるか、
次回みてゆきます。

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2017年6月20日 (火)

借入時の抵当設定に気を付けろ!⑥

⑥銀行交渉は、互いに笑顔で腹を探る

ある会社で、含み損を抱える土地の売却を、進めていました。
根抵当を盾に、A銀行は融資額をさらに増やそうとしました。
そこへB銀行が手を貸してくれました。
根抵当を外すのに必要な資金を、無担保・無保証で、貸してくれたのです。
これで、A銀行に全額一気に返済する、準備が整ったのです。
B銀行の支店長は言いました。
“〇月〇日の9時30分に、
 A銀行の支店長にアポを取り、訪問してください。
 9時すぎに、私共からA銀行に、返済資金を振り込みますから。”
その、Xデーがやってきたのです。
その日は私も、同行しました。

その会社から、A銀行の支店まで、車で5分ほどです。
9時過ぎに、B銀行の支店長から、経営者に電話が入りました。
“今、A銀行への振込を完了しましたので。”
“わかりました。A銀行へ向かいます!”
私たちは、会社を出ました。ミッション開始です。

その日はとびきり暑い朝でした。
少し早めにA銀行へ到着しました。
支店長が、玄関先の植木に水をやっていました。
“支店長、おはようございます!”
“おはようございます。これはお早いご到着ですね。”
表面上はお互いに笑顔ですが、お互いに腹の探り合い、
といった雰囲気なのです。
“どうぞ、お部屋に案内いたしますので。”
水やりを終え、支店長室へと案内してくれました。

こちらは私含めて3名、
先方も副支店長、営業担当を含めて3名でした。
挨拶もそこそこに、支店長が切り出しました。
“いやあ、最近は政治も経済も不安定で、
 いったい、いつ何が起こるかわからない世の中ですねぇ…。
 ところで、今日はいったい、どのようなご用件でしょうか?”
暑い日でしたが、その笑顔は冷ややかでした。
急にアポを取るのは、何かある、と踏んでいたのだと思います。

これまで交渉をしてきた、専務が言いました。
“ええ、実はですね。
 今日は改めて、根抵当の解除をお願いにまいりました。”
“その件でございますか。
 しかし・・・、その件は以前にも申し上げた通り、
 全額返済いただいた際に、解除させていただきますので・・・。”
“そうでしたよね。
 なので、お伺いさせていただきました。”
“えっ?どういうことでしょうか?”
“先ほど、残金を全額、振り込ませていただきました。”
支店長の表情から、笑顔が消えました。

“どうなの?”
支店長は、営業担当に聞きました。
“いえ、特に動きはなかったのですが…。”
やはり、朝イチバンでの口座状況は、チェック済みでした。
B銀行の支店長が言ったとおりです。
その様子をみて、専務が言いました。
“振り込んだのは、ついさっきですから。”
“すぐ確認して。”
営業担当は、すぐ確認に走り、
最新の入金状況を印字した用紙を手に持って、戻ってきました。
支店長は、奪い取るようにして、その用紙に目を凝らしました。
営業担当、副支店長も、両サイドから顔を近づけました。
副支店長が指さし、言いました。
“入って、ますね・・・。”
顔を近づけあった3人の目が、テンになった瞬間でした。

“こ、これはいったい、ど、どういうことでしょうか?”
支店長の声が震えました。
“言われた通りに、全額返済させていただきました。
 なので、根抵当を解除いただけますよね。”
“いや、まあ、そうなんですが。
 そのようなことなら、先に一言おっしゃっていただければ…。”
“真っ先にお願いしたときに、お断りされたので、
 言われた通りにしたまでです。
 そこに出ているように、B銀行は、我々の望むスキームに、
 協力していただけましたので。
 解除していただけますよね?”
“わ、わかりました。こういうことであれば、しかたがないですね・・・。”
“お願いします。”
“しかし、こういうやりかたは、どうかと・・・。”
“こういうやりかたしか、ないんじゃないですか?”
専務が言い返しました。
“・・・・・。”
支店長は、何も言えませんでした。

まさに支店長の言葉通り、
いつ何が起こるかわからない世の中、だったのです。
ようやく、
根抵当解除の申し入れ用紙を受け取り、支店長室から出ました。
“ありがとうございました!”
何も知らない銀行員の、妙に元気な声が、響きました。
支店長以下3人の表情とは、対照的でした。
A銀行にとっては、
まさに億単位の融資が一気に消え去った、瞬間だったのです。

こうしてようやく、A銀行の根抵当は、解除できたのです。

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2017年6月19日 (月)

売るな! 続き④

必ず売れなくなる。

「昔は良く売れたのですがねえ~」
年輩者がよく口にされる 言葉です。
商品には不易流行と 昔より言われています。

物が良く売れている会社にすれば、売れて当然、
今の流れに合っているからと思うのでしよう。
しかし、ヒットは10年も20年も続くことはありません。
「なぜ !売れなくなるのでしょうか?」
アキられた、他が真似をした。流行や好みが変ったなどなど
色々な理由はあるでしょう。

一処懸命努力してやっと売れるようになった。
一安心。安心がやがて慢心になり、売れ行きが続くと、
『売ってやる』という驕心の驕り昂ぶりの気持や経営になり、
客は、やがて離れていきます。

経営者も毎年一つずつ年齢を重ねていくのです。
今まで、顧客の購買者心理が読めても、年を重ねるごとに読めなくなるのです。
たちが悪い人は、自分は読めると感ちがいして、
会社の実権を手ばなさい超ワンマンの人物がいらっしゃるのです。

「売れなくなったら 売るのをやめて廃番にしたら」
「それでは売上下るじゃありませんか!」
「そうです。やめるのです。売上が下って困りますか?
自分の給与も会社の出金も押さえるのです。」
「それが嫌だったら次の新商品、新しい売先、新しい売り方に変えるんですよ!」

いつまでも旧来のモノが売れ続ける保証なんかありません。
新しい売り方・商品、お客様を考えて工夫する、頭を使う、
いつまでも売れると思うな!
いつまでも同じものを売るな!

(井上和弘)
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2017年6月16日 (金)

中小企業はリース資産をあげなくてOKです

このブログでもたびたび申し上げていますが、
リース物件を、貸借対照表に計上する必要はありません。

先日も決算書にリース資産を計上している会社がありました。
「社長、なぜリース資産を貸借対照表にのせているのですか?」
「これは、顧問税理士のご指導です」

「理由は聞かれましたか?」
「はい、リース資産は、
以前は貸借対照表に載せる必要がなかったらしいのですが、
いまから10年ほど前に会計制度が変わって、
上場会社は貸借対照表に載せる必要がでてきたとか・・・」

「でも、社長の会社は、上場してないじゃないですか?」
「はい、そのとおりで、私も税理士に確認したのですよ。

先生が言うには、リース会計は結構手間がかかって、
ややこしいらしいのです。
中小企業ではやってないところが多いのですが、
だからこそあえて、上場会社と同じような処理基準でやれば、
『あの会社は難しいことをやっている』
ということで、うちの会社にとっての信用につながる、
とおっしゃっていました。

私も、なんだかよくわからずに、
“へー、そんなものですか・・・”と
妙にうなずいてしまいました」

「ちょっとまってください。
リース資産として貸借対照表にのせると、
右側はどうなると思いますか?

右側は“リース負債”といって、負債が増えるのです。
つまり、総資産が増えてしまいます。
となれば、ROAもわるくなるし、
自己資本比率も悪化してしまいます。
そちらのほうが、よほど評価が落ちますよ。

大企業なら人材がいるから、
そういった処理ができるでしょう。
でも、中小企業はそこまでやっている余裕がないのです。
だから、会計処理も、中小企業にまで
リース会計を強制することはしていないのですよ。」

単に手間がかかる、という理由だけでなく、
決算書の評価という点からしても、
リース資産を貸借対照表にのせることは、
マイナスなのです。

(福岡雄吉郎)
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2017年6月15日 (木)

借入時の抵当設定に気を付けろ!⑤

⑤銀行は時に、味方になる

ある会社で、含み損を抱える土地の売却を、進めていました。
売却には、根抵当を設定している、A銀行の協力が必要でした。
しかし、A銀行は、自分だけが有利になる条件を提示し、
それをのめないなら、この件はなかったことに、
と、体よく断わってきたのです。
根抵当を切り札にされて、
借入を全額返済したときに出直してこい!
と言われたようなものです。

そこに救いの手を差しのべてきたのが、
この会社との取引を希望していた、B銀行です。
その地域では、A銀行より格下の銀行です。
なので、A銀行にひとあわ吹かせたい、
という気持ちマンマンなのです。

A銀行とのこれまでの経緯を説明すると、
“ぜひ、協力させてください!”となったのです。
敵の敵は、味方です。銀行は時に、味方になるのです。
“で、どうすればいいんですか?”
経営者は、B銀行の支店長にたずねました。

“根抵当を外すには、全額返済すれば、いいんです。”
“そうですね。A銀行の支店長も、そう言ってました。”
“なので、
 A銀行に全額返済できる資金を、私共が御社にお貸しします。
 そのお金で、A銀行に全額返済してください。
 で、A銀行に抵当権の解除を申し入れてください。”
“A銀行は嫌がりませんか?”
“返していいですか?と聞いたら、絶対に嫌がります。”
“そうですよね。”
“なので、何も聞かずにA銀行に振り込んでしまうのです。”
“いいんですか?”
“いいんです。
 そうすれば、A銀行は、根抵当を解除せざるを得なくなります。”
恐るべし、B銀行の支店長です。
ライバル銀行を追い払うためなら、なんでもありなのです。
この対抗意識と行動力には、見習うべきものがあります。

で、A銀行の根抵当が解除されたあと、
改めて、子会社で土地購入資金をB銀行から借りて、
当初考えていたスキームで土地の売買をし、
親会社はB銀行の借入を返す、ということになりました。
こうなれば、土地のオフバランスが、
当初の思惑通りに実現します。
B銀行にすれば、この会社でのA銀行のシェアを、
完全奪取した、という格好になるのです。

さらにB銀行の支店長が言いました。
“A銀行に全額返す日を決めて、
 その日の朝9時30分に、支店長とのアポをとって、
 銀行へ訪問してください。”
“どういうことですか?”
“振り込んだ直後に、根抵当の解除を申し入れるためです。”
B銀行の支店長は、よほどA銀行にうらみがあるのか、
なかなか手の込んだ作戦を教えてくれました。
“9時30分というのは、意味があるんですか?”
“A銀行には、9時すぎくらいに、私共から振込をしますから。”
“朝イチバンに振り込むんじゃないんですか?”
“朝イチバンだと、必ず口座の動きのチェックが入ります。
 となると、その時点で目について、
 訪問前に電話がかかってきます。それはちょっとやっかいです。
 9時過ぎに振り込んで、9時30分に訪問すれば、
 まだ、その時点では、全額振り込んだ事実に気づいていないはずです。
 こういうことは、その場で一気にズバッ!といったほうがいいんですよ。”
いやはやなんとも、
現役支店長が放つ言葉には、妙に説得力があります。

“アポをとるときの要件は、なんて言えばいいんでしょうか?”
“今後のことでご相談がありますので、とでも言っておいてください。”

B銀行の支店長の言うとおりに、
振込日を決め、A銀行のアポをとりました。
B銀行からA銀行へ振り込む手続きも完了しました。
で、ついに、そのXデーがやってきたのです・・・。

(古山喜章)

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2017年6月14日 (水)

リースか買い取りか?

「この設備は、リースか買取か?どちらよいのでしょうか?」

質問を受けることがあります。

まず大前提として、
リースの場合と買取の場合、
リースのほうが高くつきます。

リース料のなかには、高い金利が含まれています。
当然、貸す側であるリース会社が儲かるようになっているため、
買取よりも多く支払わなければならないのです。

反面、リースの場合は、
買い取りに比べると、初期投資にお金がかかりません。
買い取りは、購入時に取得金額をまるまる準備する必要がありますが、
リースの場合は、5年とか7年とか、
契約したリース期間に応じて、リース料を支払ってゆくことになります。

ですから、お金持ちの会社は、
基本的にリースよりも購入することをお勧めします。
いまなら、即時償却もできますので、
投資額全額を、損金に落とすこともできます。

ただし、パソコンもそうですし、いまであればドローンのように、
2年3年ですぐに性能が進化するようなものは、
リースにしておかれたほうがよいでしょう。

短期間では進化しないような設備であれば、
買い取りを選択します。

お金がない会社はこの逆で、
購入よりもリースを選択しようとします。
このときに注意が必要なのは、リース期間を短く設定しない、
ということです。

設備をリースする契約期間を、
設備の耐用年数より短く設定すると、
リース料が減価償却費を上回ることになります。
資金繰りが苦しくなります。

また、ときどきリース資産を貸借対照表に載せている、
という会社にお目にかかりますが、
中小企業の場合は、そんなことをしなくてOKです。
これについては、次回にご説明します。

(福岡雄吉郎)
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2017年6月13日 (火)

借入時の抵当設定に気を付けろ!④

「担保に頼らない融資をせよ!」
「過去に設定した担保も外しなさい!」
と、金融庁は銀行に指導しています。
しかし、実際には、
土地や建物を担保に差し出し、
抵当権を設定されている、
というケースが、まだまだ多いのです。

④根抵当権は、銀行の切り札になる

ある会社で、含み損のある土地売却を、進めていました。
その土地には、なんと6銀行の根抵当がついていました。
そのうち、取引がない3銀行は、なんとか解除ができました。

残るは3銀行の解除でした。
うち2銀行は、借入残高がわずかでした。
残る1銀行を、仮にA銀行とします。
都道府県の名前がついた、地方銀行です。
A銀行の借入残高は、1億以上でした。
それでも、
土地を売却すれば、その資金で全額返せる額でした。
なので、何よりもまず、経営者はA銀行へ交渉に出向いたのです。

A銀行の支店長に、子会社への土地売却スキームを説明しました。
で、その土地を買うための、子会社への資金融資をお願いしました。
“なるほど!そのようなことなら、ぜひ、ご協力いたします。”
“ありがとうございます。
 つきましては、この土地の根抵当を外していただき、
 土地売却で子会社から得た資金で、
 現状の借入残高を全額返済させていただこう、
 と思っております。”
経営者は、要望を正直に伝えました。

少し間をおいて、支店長が言いました。
“ご要望は理解しました。
 売却資金の融資に協力いたしましょう。”
“ありがとうございます!”
“ただし、こちらからもお願いがあります。”
“なんでしょうか?”
“他の2銀行にはお返しいただいて構わないのですが、
 私共の借入は、返済せずに、
 そのまま残していただけませんか?
 で、根抵当も解除せずにそのままで、
 ということで、どうでしょうか?”

要は、
資金融資はしてやるが、うちの借入金は返さないでくれ、
よその銀行の借入金は返してもいい、
根抵当はついたままで、売却もさせてやる、
というわけです。
“いやいや、それでは、子会社含めて借入総額が増えるし、
 根抵当はそのままだし、
 うちとしてはメリットがないですよ。”
経営者は言い返しました。
すると支店長も、笑顔で言い返してきました。
“そういうことですと、ちょっと、対応しかねますね・・・。
 また改めて、全額返済いただいたタイミングでなら、
 根抵当も解除させていただきますので。”
支店長はまさに、してやったり!といった思いだったと思います。

いかがでしょうか?
銀行にとって、根抵当権は、
交渉の主導権を得るための、切り札になるのです。
そんな切り札となる契約を、安易にしてはいけないのです。

この件に関しては、その地域でA銀行の格下のライバルである、
B銀行の支店長が、新たに協力してくれました。
“そういうことなら、ぜひ、協力させてください!”
で、B銀行の支店長は、A銀行の根抵当を外すべく、
大胆なスキームを教えてくれたのです・・・。

(古山喜章)

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2017年6月12日 (月)

売るな! 続き③

「長年の得意先が、新社長に変ると仕入条件を変えて、
半期ごとの入札制に変ええるんですよ!」
憤慨して口から泡をはかんばかりに怒りの言葉を私に告げる。
長年の付合の得意先の若手社長から新しい仕入れ条件の変更を告げられ、
怒っているが、長年、数々の付合から考えれば
さもなんと同情してあげたくなる。

日本国中のあらゆる会社は、厳しい競争環境に置かれ、
得意先も、又、コストダウンを顧客から要求されているのでしょう。

「長い付合だからは・・・・」は、本来何の意味もないはずです。
売り物が得意先にとって良ければ買うし、悪ければ買わない。
こんな事あたり前だと思うのですが、
未だに浪花節的な発言があるのが不思議です。

日々の努力は、何時お客様が「要らない」と言ってくるかもしれないぞ、
との覚悟の上で仕事をすることではないでしょうか?
「売るに強い会社」
「売るに強いセールスマンがいる会社」
そんな会社を夢見はするが、現実には無いでしょう・・・

それより私は、無理難題、理不尽な事を要求された時、
お断り出来る会社を作ろうと努力すべきと思い、今日までやって来ました。
売る会社より、買いに来てくださる会社を作るのです。
売る会社より、売れるものを持っている会社を作るのです。

「あそこにしかあの商品は持っていない。
悔しいけれど、あの会社と取引しないと損をする。やっぱりあの会社に頼もう。」
と言わせる会社作りを・・・・・ 普段の経営努力をするのです。

自社の特徴、優位性、差別化作りを行うのです。
すぐに真似されます、しかし、キャッチアップされても、まだ上に行くのです。
そんな会社を作るには10年、15年、20年と年月が要ります。
しかし、そんな年月は直ぐに来ます。

我が社の良さが解らん客は来るな!そんな客には売るな!
と言ってみたい事ありませんか?

売る事ばかりに専念している人間ほど卑屈になるのです。
売りと買いは50対50です。
強い会社をつくるのです。

(井上和弘)
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2017年6月 9日 (金)

6億円の退職金(続報)

残波という泡盛をつくっている、
沖縄の酒造会社が、創業者に高額退職金を支給して、
税務調査で否認されました。

この会社、年商は20億程度、
創業者への退職金は6億円出しました。

税務調査の指摘を不服として、
会社は、裁判で戦うことに決めました。

ちょうど一年前に、
東京地裁で判決が下されました。

「6億円の退職金は不相当に高くない」
ということで、地裁では会社が勝訴したのです。

あれから、1年ほど経過しましたが、
どうなったでしょうか?

最近続報が入ってきました。

国税側は、この退職金については、
控訴を断念しました。
つまり、創業者への退職金6億円は、
正式に認められたのです。

つい先日の新聞で、
セブン&iの鈴木敏文 名誉顧問に
退職慰労金として11億円支払ったと
報じられていました。

セブンイレブンが5.9億円、
イトーヨーカ堂が、5億円

対して、泡盛メーカーは売上20億円で退職金6億円です。

鈴木顧問の功績を考えれば、
桁が1つ違っていてもおかしくはなかったと思いますが、
退職した経緯が経緯だけに、
退職金も抑えられたように感じます。

いずれにしろ、今回の泡盛メーカーの事例は、
中小企業でも、高額の退職金がとれるという点で、
画期的な判決だったと感じています。

(福岡雄吉郎)
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2017年6月 8日 (木)

借入時の抵当設定に気を付けろ!➂

「担保に頼らない融資をせよ!」
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と、金融庁は銀行に指導しています。
しかし、実際には、
土地や建物を担保に差し出し、
抵当権を設定されている、
というケースが、まだまだ多いのです。

➂オフバランスの足かせになる

含み損のある土地は、別会社に売却して、
総資産を縮めなさい!
と申し上げています。
そのことを、オフバランス(総資産の圧縮)と言います。

“土地は銀行の担保に入っていますが、大丈夫でしょうか?”
との経営者の疑問には、
“売却で得たお金で、借入残金を返すなら、銀行はOKします。
 それを、「有償解除」と言います。”
とお伝えしています。

ある会社で、
土地売却のオフバランスを進めていた時のことです。
まずは、売却する土地の、担保状況を確認してもらいました。
“6番まで、銀行の「根抵当」がついてました!”
先代の後継者から、連絡がありました。さらに、
“今はもう借り入れも取引もない銀行の「根抵当」が、
 3件も残ってます!”と言うのです。
で、残りの3件は、何らかの形で借入や取引が残っている銀行でした。
とにかくまずは、借入残も取引きも何もない、
3件の銀行から、「根抵当」の解除手続きを進めることになりました。
オフバランスを進めるには、
「普通抵当」も「根抵当」も、すべて解除する必要があるのです。

単に手続きを進めるだけでも、労力がかかります。
もはや取引もなじみもない銀行支店に出向き、
「根抵当」解除の申し入れをし、必要書類をいただき、
捺印などを進めてゆきます。
当然、各銀行とも、
“改めて、ご融資などいかがでしょうか?”
などと言ってきます。
それだけでも、面倒くさかったのです。

と、このときはありませんでしたが、
もっと面倒くさいのは、
「根抵当」設定後に、銀行合併で名前が変わっていたり、
その支店がなくなっていた、という場合です。

その場合、
「根抵当権」が、新銀行に譲渡されているのかどうか、
から、問い合わせて行かねばなりません。
それさえ、“まずどこへ行けばいいんだ?”などとなります。
で、譲渡先の新銀行とのやり取りが必要になるのです。
地方銀行は今、再編が加速しています。
安易な「根抵当」設定は、
解除時の面倒を高め、より時間を要することに、なるのです。
で、またもや、その新銀行でも、
“これを機に、ご融資をいかがでしょうか?”
などと、言ってくるわけです。

先の会社では、残り3件の「根抵当」設定銀行で、
借入や、他の取引が継続していました。
この解除がまたまた、やっかいだったのです…。

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2017年6月 7日 (水)

高額の役員退職金を出すために(まとめ)

創業者あるいは“中興の祖”と呼ばれる方に、
高額の退職金をお支払いするときの、
税務調査対策のまとめです。

①役員報酬は、毎月30万~50万に落とすこと
収入が減った分は、
少人数私募債の金利収入、あるいは、
他のグループ会社の役員報酬を引き上げることで、
補填してください。

②出社は週1~2日に抑えること
退職する会社と子会社が一緒の場所にあり、
子会社の社長を引き続き務めるなら、
毎日出勤してもOKです。
子会社の社長として出社してください。

③指示を出すのを控えること
特に注意が必要なのはメールを使った指示です。
「あの件はどうなりましたか?」
「この件は、こうしたいと思います。いかがでしょうか?」
「その件は、そのまま進めて結構です。」

ご本人は、退職する前と比べて表現を柔らかくし、
指示をしていないつもりでも、
社員から見れば立派な指示です。

④決裁した跡を残さないこと
退職金の税務調査においては、
会長が経営しているという匂いは残さない、
つまり、エビデンスは残してはいけません。

稟議書に会長が決裁できる場所は、
最初から作らないことです。

⑤名刺、ホームページ、ブログ
外部の人間からも、
簡単に目に入れることができます。
当然、税務署もチェックしていると思ってください。

⑥待遇は変える必要はありません
会長になられる方は、ご高齢です。
移動するときは、肉体的に大きな負担がかかります。
待遇を平取締役並みにするのは、さすがに酷です。

待遇をいままで通りにしているからといって、
“実質的に経営している”ことには結びつきません。
社内規定を変えて、会長はこれまでどおりの待遇にしてください。


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2017年6月 6日 (火)

借入時の抵当設定に気を付けろ!②

「担保に頼らない融資をせよ!」
「過去に設定した担保も外しなさい!」
と、金融庁は銀行に指導しています。
しかし、実際には、
土地や建物を担保に差し出し、
抵当権を設定されている、
というケースが、まだまだ多いのです。

②順位がどうだろうと、銀行員には関係ない

抵当権設定された物件の登記簿を見せてもらうと、
ひつとの土地に、銀行や保証協会などが
ズラズラズラッと、並んでいることがあります。
第5順位、第6順位の設定をみかけるのも、
さほど珍しくありません。

5番目や6番目の順位で、担保設定していても、
取り分なんてないんじゃないか、
と、思っていました。
で、ある会社の銀行交渉の場で、
実際に銀行員に尋ねたことがります。
“こんな低い順位で担保設定しても、意味ないでしょ?”
その方は、地銀の支店長でした。

その支店長は言いました。
“それが、意味あるんですよ。
 順位が何番目だろうと、担保設定さえあれば、
 銀行内での審査を通しやすいんですよ。”
と言われました。
要は、営業マンとして、社内稟議を通しやすいわけです。
だから、順位なんて、どうでもいいのです。
担保設定の有無が、彼らには、問題なのです。

“それに、5番目だろうが6番目だろうが、
 担保物件を処分するには、全員の同意が必要になります。
 なので、上位のライバル銀行に対して、
 多少の牽制が効くんですよ。”
というわけです。
つまり、順位が下でも、いっちょかみすることで、
担保対象物件を、ライバル銀行の好きなようにはさせない、
ということです。

だから、ひとつの銀行が担保を設定した物件には、
ライバル銀行は是が非でも、担保設定に絡んでおきたいのです。
1番手が「根抵当」なら、2番手以降も、「根抵当」にしたがります。
銀行はとかく、横並びにしておきたいのです。
で、抵当設定に無頓着な経営者だと、
「根抵当」契約が、あちこちの銀行で結ばれてゆきます。
前回申し上げた通り、「根抵当権」契約は、
解除をするのに、ただの「抵当権」契約よりも、実にやっかいです。
その厄介ごとの種が、増えてゆくのです。

特に、オフバランスによる資産圧縮など、
思い切った財務改善をしようと考えたときに、
その厄介ごとが、芽をだしてくるのです・・・。

(古山喜章)

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2017年6月 5日 (月)

売るな! 続き②

東芝の問題の最初は、監査法人が適正です。
との 印鑑を押さなかったことからでしたね。
売上に多くの粉飾がある。との指摘でしたね。
年間目標を絶対必達せよ!
「挑戦だ」と無茶苦茶に営業マンの尻を叩き続けた事がありました。
粉飾売り上げがあると判明したのでした。

販売目標を合理的に設定することは重要だと思っています。
私はそれをノルマと表現するのを嫌います。
目標とノルマは異ります。
経営者から平社員にいたるまで、目標のない組識は存在しません。
目標、役割のない人の集りは烏合の衆と言います。
ノルマ それは、奴隷に課せられるもので、
働く理念、魂、を持った人間には、課せられません。会社を守るためにも必要な事です。

しかし、目標売上高のみを目指せば良いのでしょうか?
利益髙、利益率ではないのでしようか?
売上を上げれば利益は 付いてくるのでしょうか?
売上総利益(粗利益) 商品力
営業利益 営業力管理力
経常利益 会社総合力
売上は手段であって、目標ではありません。

売上のみをうるさく言うと 必ずマイナス面が 後日表れるのです。
返品、値引き、売価低下、不良債権、不良得意先、未回収金、
不渡り手形、倒産得意先発生、残業等労務問題、
経費増、利益減に影響することが多発するのです。

社員は売上収入がない事には、自分の給与も貰えないことは理解しています。
売上目標に真面目に取り組ない不良社員がいたなら、会社からお引きとり願えばよいのです。
無理して売るのはいけません。
どうしたら売れるかよく考えればいいのですが、
どうも考える力がないのでしょうか?

桃太郎さんはキジと猿と犬をお供にしました。
キジは状況把握、猿は作戦立案、最後に犬の行動力と諭しているのです。
何を売るのか、なぜ売るのか、なぜ売れるのか、なぜ売れないのか、
作戦なしでは無理です。
無理が通れば道理が引っ込む。
昔から言っていますね。売りばかりに走るな!

(井上和弘)
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2017年6月 2日 (金)

高額の役員退職金を出すために⑧

創業者あるいは“中興の祖”と呼ばれる方に、
高額の退職金の支払いを
お手伝いする機会が多くあります。

一番多いのは
代表取締役社長 → 取締役会長になり、
退職金を払う、というパターンです。

こういう場合は、取締役として残ったとしても、
“実質的に退職した”と思われるように、
色々なことに気を使わなければならないのです。

⑥待遇は変える必要はありません

代表権を返上して退職金をもらった場合は、
非常勤の取締役となります。

このとき、役員報酬以外の待遇はどう考えればよいでしょうか?

役員規定で、代表取締役社長の場合は、
新幹線はグリーン、
飛行機はファースト、もしくはビジネス
秘書1名と定められていました。

ところが、非常勤の取締役は、
新幹線は普通、
飛行機はエコノミー
秘書なし、と定められています。

代表権を返上した会長の待遇も、
落とさなければいけないのかと、
心配する方がいらっしゃいますが、
そこまでする必要はありません。

会長になられる方は、ご高齢です。
移動するときは、肉体的に大きな負担がかかります。
待遇を平取締役並みにするのは、さすがに酷です。

待遇をいままで通りにしているからといって、
“実質的に経営している”ことには結びつきません。

この場合は、社内規定を変えて、
会長はこれまでどおりの待遇ということでOKです。

(福岡雄吉郎)
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2017年6月 1日 (木)

借入時の抵当設定に気を付けろ!①

「担保に頼らない融資をせよ!」
「過去に設定した担保も外しなさい!」
と、金融庁は銀行に指導しています。
しかし、実際には、
土地や建物を担保に差し出し、
抵当権を設定されている、
というケースが、まだまだ多いのです。

①抵当と根抵当は、どう違うのか?

担保設定の内容を見せていただくと、
単なる「抵当権設定」と、「根抵当権設定」が、あります。
抵当に「根」の一文字がつくかどうかの違いですが、
どのように違うのか、ご存知でしょうか?
これが、一字違いで大違い、なのです。

単なる「抵当権設定」の場合、
その抵当権は、特定の融資に付きます。
ある建物を建てるのに、5千万円の融資を受ければ、
その5千万円の融資に対する、担保としての抵当権です。
特定の融資に付きますから、その融資の返済が完了すれば、
「抵当権設定」は、自動的に消滅します。

一方、「根抵当権」はどうなのか?
これは、これから先の融資に対して、
限度額を決めて、担保としての抵当権を付けるものです。
5千万円の建物を建てるとして、
“今後の融資に備えて、根抵当の形で設定させていただいて、
 よろしいでしょうか?”
銀行員は、こう持ち掛けます。
“構いません。お願いします。”
と、よく理解していないと、経営者は安易に返答してしまいます。
それに、借りなきゃ調達できないので、なおのこと、
深く考えずに返答してしまうのです。
要は、ある融資をきっかけに、
銀行は、「根抵当権」を付けにくるのです。

これから先の融資に対しての担保設定ですから、
先に借りた5千万円の返済を終えても、
自動的に消滅することがありません。
その会社に、文字通り、「根」をはってしまいます。
で、他の融資で弁済できない事情が発生した場合にも、
根抵当物件を、おさえにかかるのです。

銀行員は当然、「根抵当」にしたいのです。
「根抵当」があることで、返済が進んでくると、
“枠がありますから、お貸ししますよ。”
あるいは、全額返済されていても、
“限度額の枠設定がありますから、決算書をいただけますか。”
などと言ってきます。
「根抵当」は、銀行員にとって、何かと都合がいいのです。
つけ入る余地を得ることのできる、必須アイテムなのです。

では、どうすれば「根抵当」は解除できるのか?
基本的には、借入残高がないタイミングで、
こちらから、根抵当の解除を申し出る、しかないのです。
ところが、設定後、数年も経つと、
忘れてしまい、ほったらかしになるのです。
銀行員にとっては、ますます好都合です。

「根抵当」による弊害は、他にもあります。
その弊害について、次回も書かせていただきます。

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