高額の役員退職金を出すために⑧
創業者あるいは“中興の祖”と呼ばれる方に、
高額の退職金の支払いを
お手伝いする機会が多くあります。
一番多いのは
代表取締役社長 → 取締役会長になり、
退職金を払う、というパターンです。
こういう場合は、取締役として残ったとしても、
“実質的に退職した”と思われるように、
色々なことに気を使わなければならないのです。
⑥待遇は変える必要はありません
代表権を返上して退職金をもらった場合は、
非常勤の取締役となります。
このとき、役員報酬以外の待遇はどう考えればよいでしょうか?
役員規定で、代表取締役社長の場合は、
新幹線はグリーン、
飛行機はファースト、もしくはビジネス
秘書1名と定められていました。
ところが、非常勤の取締役は、
新幹線は普通、
飛行機はエコノミー
秘書なし、と定められています。
代表権を返上した会長の待遇も、
落とさなければいけないのかと、
心配する方がいらっしゃいますが、
そこまでする必要はありません。
会長になられる方は、ご高齢です。
移動するときは、肉体的に大きな負担がかかります。
待遇を平取締役並みにするのは、さすがに酷です。
待遇をいままで通りにしているからといって、
“実質的に経営している”ことには結びつきません。
この場合は、社内規定を変えて、
会長はこれまでどおりの待遇ということでOKです。
(福岡雄吉郎)
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