リースか買い取りか?
「この設備は、リースか買取か?どちらよいのでしょうか?」
質問を受けることがあります。
まず大前提として、
リースの場合と買取の場合、
リースのほうが高くつきます。
リース料のなかには、高い金利が含まれています。
当然、貸す側であるリース会社が儲かるようになっているため、
買取よりも多く支払わなければならないのです。
反面、リースの場合は、
買い取りに比べると、初期投資にお金がかかりません。
買い取りは、購入時に取得金額をまるまる準備する必要がありますが、
リースの場合は、5年とか7年とか、
契約したリース期間に応じて、リース料を支払ってゆくことになります。
ですから、お金持ちの会社は、
基本的にリースよりも購入することをお勧めします。
いまなら、即時償却もできますので、
投資額全額を、損金に落とすこともできます。
ただし、パソコンもそうですし、いまであればドローンのように、
2年3年ですぐに性能が進化するようなものは、
リースにしておかれたほうがよいでしょう。
短期間では進化しないような設備であれば、
買い取りを選択します。
お金がない会社はこの逆で、
購入よりもリースを選択しようとします。
このときに注意が必要なのは、リース期間を短く設定しない、
ということです。
設備をリースする契約期間を、
設備の耐用年数より短く設定すると、
リース料が減価償却費を上回ることになります。
資金繰りが苦しくなります。
また、ときどきリース資産を貸借対照表に載せている、
という会社にお目にかかりますが、
中小企業の場合は、そんなことをしなくてOKです。
これについては、次回にご説明します。
(福岡雄吉郎)
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