売るな! 続き③
「長年の得意先が、新社長に変ると仕入条件を変えて、
半期ごとの入札制に変ええるんですよ!」
憤慨して口から泡をはかんばかりに怒りの言葉を私に告げる。
長年の付合の得意先の若手社長から新しい仕入れ条件の変更を告げられ、
怒っているが、長年、数々の付合から考えれば
さもなんと同情してあげたくなる。
日本国中のあらゆる会社は、厳しい競争環境に置かれ、
得意先も、又、コストダウンを顧客から要求されているのでしょう。
「長い付合だからは・・・・」は、本来何の意味もないはずです。
売り物が得意先にとって良ければ買うし、悪ければ買わない。
こんな事あたり前だと思うのですが、
未だに浪花節的な発言があるのが不思議です。
日々の努力は、何時お客様が「要らない」と言ってくるかもしれないぞ、
との覚悟の上で仕事をすることではないでしょうか?
「売るに強い会社」
「売るに強いセールスマンがいる会社」
そんな会社を夢見はするが、現実には無いでしょう・・・
それより私は、無理難題、理不尽な事を要求された時、
お断り出来る会社を作ろうと努力すべきと思い、今日までやって来ました。
売る会社より、買いに来てくださる会社を作るのです。
売る会社より、売れるものを持っている会社を作るのです。
「あそこにしかあの商品は持っていない。
悔しいけれど、あの会社と取引しないと損をする。やっぱりあの会社に頼もう。」
と言わせる会社作りを・・・・・ 普段の経営努力をするのです。
自社の特徴、優位性、差別化作りを行うのです。
すぐに真似されます、しかし、キャッチアップされても、まだ上に行くのです。
そんな会社を作るには10年、15年、20年と年月が要ります。
しかし、そんな年月は直ぐに来ます。
我が社の良さが解らん客は来るな!そんな客には売るな!
と言ってみたい事ありませんか?
売る事ばかりに専念している人間ほど卑屈になるのです。
売りと買いは50対50です。
強い会社をつくるのです。
(井上和弘)
【新刊本 発売しました!】
井上和弘の最新刊『承継と相続 おカネの実務』が発売されました。
オーナー経営に精通した井上和弘が生み出した事業承継対策が満載です!
難しい専門用語は一切なし!多くの実例を示して、
あくまでも社長目線でわかりやすく解説しています。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください
« 6億円の退職金(続報) | トップページ | 借入時の抵当設定に気を付けろ!④ »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
コメント