その科目、必要ですか?②
リース資産は、貸借対照表にのせなくてよい、
という説明をしました。
ところが、税理士さんは、なぜかこれを載せたがるのです。
最近、このリース資産と同じように、
『中小企業では載せなくていいのにな~』
というものを見かけました。
②××××引当金
たとえば、
・賞与引当金
・退職給付引当金
・貸倒引当金
こうした科目で使われています。
Q.引当金というのは、そもそも何ですか?
A.引当金というのは、
将来の費用や損失を、
いまのうちから予想して、
それを費用として処理することです。
賞与引当金というのは、
たとえば、来期まもなく支払うボーナスのうち、
その一部を当期の費用として計上するのです。
退職給付引当金というのは、
従業員の退職金のうち、
もし、いま払うとしたらいくらになるか?
予想するのです。
貸倒引当金なら、
売掛金や受取手形、貸付金のうち、
「将来回収できないだろうな~」という金額を
予想するわけです。
「~引当金」というのは、どんな種類であれ、
将来支払うことになる費用や損失を、
いま時点で見積もった金額なのです。
これは、確定した損失ではないので、
税務上、損金には落ちないのです。
ただし、貸倒引当金については、
売掛金や受取手形の金額のうち、
ほんの一部だけ損金に入れることができます。
中小企業で、引当金、
特に賞与引当金や退職給付引当金を
計上している会社は少ないのです。
(福岡雄吉郎)
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さすがに貸倒引当金は違うでしょ、
投稿: North | 2017年7月 5日 (水) 09時02分