資本金が1円の上場会社?!②
先日のニュースで、
資本金を1円にした上場会社が登場しました。
ジャスダックに上場するホテル運営企業
“レッド・プラネット・ジャパン”という会社です。
もともと資本金が、40億以上ありましたが、
それをこの3月で一気に、1円まで減資したのです。
今回の減資の目的として、
①外形標準課税負担額を軽減させること
②中小企業を対象とした税務上のメリットを享受すること
と書いてありました。
①外形標準課税とは?
資本金が1億円超の会社にかけられる税金のことです。
1億円ちょうどであれば、税金はかかりません。
特徴は、利益が出てなくても、税金がかかることです。
利益が出なくてもかかる税金の種類は、2つあります。
(1)付加価値割(ふかかちわり)
人件費(給与、賞与、退職金)や支払利息などの合計額に対して、
約0.5%、税金がかかります。
(2)資本割(しほんわり)
資本金の0.2%分、税金がかかります。
中小企業のほとんどは、
資本金を1億円以下にしています。
それは、この外形標準課税を逃れるため、
ともいえます。
この外形標準課税を払う/払わないの分かれ目は、
いまのところ資本金が1億円超か1億円以下か、
ですが、5年後10年後には、
基準となる金額が、更に低くなっていると思います。
中小企業は、資本金10百万円くらいが、
ちょうどよいと考えています。
(福岡雄吉郎)
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