日本の会社員は、会社は利益を生みだす所と意識していない。
働き方改革がうるさく言われていますね!
先日ある若者が
「先生、日本は労働生産性が かなり低いといわれていますが本当ですか?
何故ですか?」と質問されました。
答えは、タイトルの言葉を申し上げたのです。
職場は、利益を生み出す所である。
と社長も一般社員もそれが第一義であるとの意識が心の中にないからです。
日本の職場は、居心地の良さを第一義に考えているのです。
あの部はもう我社にとっては存在性が無い、
人員も解雇した方が 利益が出る。
と思っていてもその部の者にとって
波風を立てることなど率先していいません。やらないでおく。
儲けになることをやらずに、まわりとの調和、
敵をつくらず、居心地の良さを求めていることが多いのです。
日本は 今、人手不足でどこの会社も困っています。
従業員100人以上いる会社では
人が余っている部署なんかはないでしょうと言われそうですが・・・
昔、体験したのですが米国系の会社で 人事部長が社長室に呼ばれ.
「部長! 今. この日本で人手不足がおきているらしいね。
我社も三人ほど解雇しなさい!」
日本語が理解できず解雇と採用を間違って云っていると思い、
「社長! 解雇でなく三人ほど採用するのでしょう?」と云ったのです。
ところがその外人社長は
「解雇するのです。
今 解雇された人は、今ならどこでも採用してもらえるでしょう!」
確かに不況になって人員解雇を考えますが、好況、不況にかかわらず、本当にこの部署は合理化が進み、人が余っている、適材でないと思える人材がいる。
この部署はたしかに不足している。
会社の利益を考えて適材適所か と言う追求が甘いのです。
人事の面で波風を立てない、
憎まれ役を避ける、回りから良い人だと見られたい、
職場の居心地を考えるので、日本の従業員の生産性が落ちると信じています。
出勤時間を守り、私語、私用が無く勤務時間中は、全員が業務に集中して、
退社時間が来れば、周りを気にすることなく帰ればいいのです。
我々が働く職場は、利益を生みだす所ですから・・・・
農耕民族の日本人は、群れないと仕事が出来ないのです。
一人一人の生産性(稼ぎ)を追求しない民族なのでしょう・・・
(井上和弘)
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