その科目、必要ですか?⑤
上場会社の場合は、
××引当金を計上することが義務付けられていますが、
中小企業では、その必要はありません。
ところが、利益が出過ぎて困っている、という会社があります。
「そんなに儲かっているなら、もっと配当してくれ」
「そんなに儲かっているなら、もっと値下げしろ!」
などと、外部からの圧力にさらされている会社も現実にあります。
自己資本比率がとても高く、
銀行からの借入も必要ない、というような会社は、
前回説明した「修繕引当金」以外に、
次のような引当金を活用することを検討してください。
(前回の記事はこちら)
・役員退職慰労引当金(将来の役員退職金に備えて)
・退職給付引当金(従業員の退職金に備えて)
・耐震工事関連費用引当金(耐震工事で発生する費用に備えて)
・製品安全対策引当金(安全対策として発生する費用に備えて)
・売上値引引当金(大口の値引きに備えて)
・製品保証引当金(製品保証を行うために発生する費用に備えて)
・返品調整引当金(返品を受け入れることでは発生する費用に備えて)
・訴訟引当金(訴訟中の場合、将来発生する賠償額に備えて)
・事業構造引当金(リストラで発生する費用に向けて)
・事業撤退損失引当金(事業を撤退する際に発生する損失に備えて)
・工事損失引当金(赤字工事になることが明らかな場合に備えて)
これらは実際に、上場会社でも使われているものです。
言葉の意味でお分かりなように、
将来の支出を今から見込んで、
引当金に計上すればよいのです。
(福岡雄吉郎)
【新刊本 発売しました!】
井上和弘の最新刊
『承継と相続 おカネの実務』が発売されました。
オーナー経営に精通した井上和弘が生み出した事業承継対策が満載です!
難しい専門用語は一切なし!多くの実例を示して、
あくまでも社長目線でわかりやすく解説しています。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【20000部(第7刷)になりました!】
平成27年1月にダイヤモンド社から発売した、
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がおかげさまで、増刷を重ねつづけ、20000部になりました。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
« 銀行の手数料に気を付けろ! ④ | トップページ | 銀行の手数料に気を付けろ! ⑤ »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか⑤(2023.10.06)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか④(2023.10.05)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか②(2023.10.03)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか①(2023.10.02)
- 誤った税務脳にだまされるな①(2023.09.05)
コメント