銀行交渉基本知識
毎年25名ほどの後継社長塾塾生をお預かりしていますが、
3分の1に当る7~8社、は財務内容がすこぶる悪い会社が来られています。
借金過多の会社なのです。
しかし、おそらく、経営者は過多であるとの自覚がないのではと思います。
会社が成長するにつけて銀行に融資を御願いすることは、
必然として借入金は発生しますよね。
但し
金融機関との付い合い方、借金額の限度(どのくらいまで借りてもよいか?)
条件交渉、全く何らの知識をもたずに、
ただお願いに上るのみの会社が多くあります。
短期借入金はどのような時に
短期借入金の方法はどんな方法があるのか?
長期借入金はどのような時に借りるのか?
それぞれの返済方法は?
毎月分の元金と金利の返済総額はいくらになり? 返済できるのか?
その原資はどこから生れるのか?
借入条件、 金利率 担保 個人保証 他の保証 期間 途中全額返済の可否
借入金総額が多いのにもかかわらず
銀行の自社口座には多額の預金があるのですね。
銀行カードローンが社会問題になっています。
多重債務者のサラ金問題で規制がかけられ、
手軽さで一気に銀行カードローンに行き、
2010年3兆円の残高が2017年6兆円に届かんとして、
自己破在者が急増しています。
銀行の金余りは過剰貸付になり、
個人も会社も破産の坂道をころげ落ちて行っています。
サラ金でも今日では、
利用者の年収の3分の1までしか出せない規制があります。
今や良心的であります。
会社においてでも、年収の2分の1、業種においては3分の2迄はよしとする。
年収分や年収の2倍借りるなどは、
サラ金で平気で借りる自己破産者と同じであるのです。
借入金可能返済額は
予想営業利益高 + 年間減価償却費の合計です。
自社の5年間の資金繰り表 ・予想キヤシュフロー表を作成もできないで、
多額の借入はしてはならないのです。
(井上和弘)
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