減価償却と言う言葉を高等学校の2年生が発した
N氏の家族と食事を一緒にさせていただきました。
N氏の会社の若社長の高等学校2年生の大河君(仮名)との会話の中で、
『減価償却』という単語が飛び出してきたのには
「何に?」とビックリして大声を出してしまいました。
だってそうでしよう。
私のセミナーでも 実は、30歳代40歳代の大人でも、
減価償却の意味を理解できない方が実に多いのです。
高2の若者が、何故知っているのか、
不思議でしたし、嬉しくなってしまいました。
この減価償却を理解してもらおうと努力している私にとって、
何故 彼は理解できるのか、興味があるので聞いてみたのです。
「僕は6ヶ月ほど前にパソコンを父に買ってもらったのです。
その時はそれが一番 最新といわれ、
使ってみても前のよりも数段によくなっていたのです。
この間、学校で友人がパソコンを新しく買ったので見せてもらい、
使ってみると、6ヶ月前に最新と言われた僕のパソコンより進化しているのですよ。
たった6ヶ月で、私のパソコンの値打ちは、すごい下りようじゃないですか?
たった 6ヶ月で値打ちは、減価してしまい、
償却しないといけないじゃありまませんか。
僕たちの回りは凄い速さで新しい商品が、
現れ 減価償却が進んでいるのではないでしょうか?」 とのこと
社会人として会社内の会計基準の事など知るよしもないでしょうが、
自分の体験から減価償却の意味を理解しかかっている若者の思考に
ひどく感激してしまいました。
技術革新のスピードが驚異的な速さの時代、
昔に投資した設備や機械を大切に長く使用する時代ではなくなりました。
早く滅失償却して、最新設備に入れ替えないと、
商品力・技術提供力が失われてしまう時代に変わってしまったのです。
(井上和弘)
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