中間決算の時期です⑫
年度決算でやっていることを、
中間決算でもやっていただきたい、
と申し上げました。
例えば、仮払金や貸付金の精算も、
チェックしてみてください。
「社長、この仮払金というのは何でしょう?」
「ちょっと、わかりません、経理に聞いてみます。」
「おい、この中身を調べてくれ」
「これは、社長への仮払金です。
社長から“おい、ちょっと金をだしてくれ!”と言われて
お渡ししたお金を全部仮払いにしています。」
「でも、仮払だったら、ふつうは精算しますよね。
こんなにあるのはおかしいですよ。」
「はぁ・・・まぁ・・・
ずっと精算されないまま残ってしまっているもので・・・」
「社長!この仮払金は、社長ご自身のお金ですよ。
経理から精算してください、と言われていないのですか?」
「いやぁまぁ、多少言われたような記憶がありますが、
あんまり覚えてないですね。
ただでさえ、忙しい毎日を送ってますので、
一つ一つ、覚えきれないですよ。」
「経理の××さんにお聞きしますが、
仮払の精算について、なぜ、社長に言わないのですか?」
「えぇ、まぁ、私が言うと“うるさい!”と言って、
怒られますので・・・」
経理マンはサラリーマンです。
オーナーから睨まれるようなことは、したくないのです。
こうして、仮払金が溜まるばかり、
という会社をときどきお見かけします。
それぞれに言い分はありますが、
トップ自身がおカネにルーズという会社は、
あらゆるところでルーズになっています。
色々な会社を見ていると、わかるのです。
仮払をなくすのは、トップの仕事なのです。
財務体質を強くするには、まずトップ自身が、
おカネにクリアでなければいけないのです。
(福岡雄吉郎)
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