M&A実例②
M&Aで会社を売買するときは、
デューデリジェンスを行うことが必要です。
公認会計士などの専門家に、
決算書のチェックをしてもらう、ということです。
なんとなく、流れに任せて決めた価格というのは、
のちのち必ずトラブルを引き起こすからです。
5年ほど前、Y社の社長は、
ライバル企業P社が売りに出されたことを知りました。
“どうしてもほしい“と前のめりです。
何やらP社を買いたいという会社は、
他にもいるらしい。
そして、買うか買わないか、返事を至急してほしい、
もし、買わないなら他の会社に交渉権が移ります、
と言われたのです。
社長は、“すぐに買います!”と即決し、
契約書に判を押したのでした。
ところが、M&Aを実行したあとに、
ある問題が出てきました。
P社が持つ、O社に対する売掛金が
どうも存在していないのです。
つまり、架空の債権だったわけです。
「話が違う!」と言って、
M&Aの契約書を見ると、
“O社に対する売掛金については、
回収できなかったとしても、P社は責任を負わない“
というような意味の文言が、一筆入っていたのです。
こうなると、どうしようもありません。
その他、あるはずの在庫がなかった、
在庫が腐って使い物にならなかった、
など、売掛金や在庫で、“話が違う”という問題が
起きやすいのです。
(福岡雄吉郎)
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