M&A実例⑤
2つの会社から立て続けに、
M&Aの相談がありました。
そのうちの1社、
A社は、M&Aで会社を買う立場にあります。
A社が買おうとしている会社は、
アメリカ西部にある会社です。
今回のデューデリジェンスを通じて、
改めて日本独特だな~、と感じたのは、
売掛金の回収です。
買収対象の会社の売掛金、買掛金の内訳をみると、
取引条件として、「NET30」になっている先が多いのです。
これは、簡単にいえば、
請求書の発行から30日以内に支払う
というものです。
日本のように、90日、120日という
長期間の回収条件ではないですし、
何より手形自体が存在しません。
また、『2%45n46』なんていう取引条件を見かけました。
現地の経理担当者に質問します、「何ですかこれは?」
「45日以内に支払えば2%の割引を受けられるんだよ」
ということで、早期支払い、早期回収した場合に、
それに応じて、売掛金や買掛金を減額することが、
契約上で定められている、というものでした。
代金を予定より早く支払ってもらえれば、
資金繰りはラクになります。
余分な借入はしなくて済みます。金利も支払わずに済みます。
だから、その分取引代金を減額しましょう、
というものです。
日本でもこうした取引を行っている会社もあると思いますが、
アメリカではこれが一般的、
最初の契約時に決めているということでした。
キャッシュフローを重視するアメリカらしいなと感じました。
(福岡雄吉郎)
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