知っておきたい、生命保険の活用術①
ほとんどの社長は、会社で生命保険に加入しています。
その多くは、
「節税のために入りました。」というだけで、
保険内容も活用方法も、よく理解せずに加入しています。
しかし、生命保険には、
知っておいたほうがよい活用術が、あるのです。
①生命保険は、一部解約できる。
生命保険の解約は、全額ばかりではありません。
保険料を下げたい、あるいは、
ちょっとした資金がほしい、という時に、
一部だけ解約できるのです。
例えば、こんなケースがあります。
利益が多く出る年度に、生命保険に入って損金計上を増やし、
利益を下げようとします。
で、年間1千万円の保険料の保険加入を検討しました。
しかしこのとき、次のように考えてしまうのです。
「今期は1千万円の保険料を払えるけれど、
来期も払えるかどうか・・・。
それを思うと、この額で保険に入るのも、どうだろうか?」
こう感じて加入をためらう経営者が、おられるのです。
で、計上された利益を放置し、そのまま法人税を支払っているのです。
あるいは少額での加入になり、節税効果が薄れたり、するのです。
つまり、
年額1千万円の保険料で契約したら、
翌年度も1千万円払わないといけない、と考えがちなのです。
そうではないのです。
こんなときに、一部解約を活用できる、
ということを知っておくだけで、打つ手の幅が広がります。
翌年度の業績が芳しくなく、
年間500万円の保険料を払うのがやっとだ、
ということがわかれば、その時点で、一部解約すれば良いのです。
わかっていれば、
「よし、今期は利益が出ているから、1千万円の保険料で契約しよう。
来期は中間決算で様子を見て、必要ならば、
一部解約して保険料を減額させよう。」
という判断が可能になります。
もちろん、一部解約すれば、受け取る保険料設定も、
減額になります。
必要あれば、新たに追加加入するもよし、
柔軟に対応すればよいのです。
まずは、生命保険は一部解約できる、
ということを、知っておいてほしいのです。
(古山喜章)
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