M&A実例⑩
自己資本比率が10%、借入リッチなP社が、
10年近く赤字を続けているD社を、
M&Aにより子会社化することになりました。
D社の株価(企業価値)を決めるため、
デューデリジェンスを行いました。
問題は1億円ほど計上された設備でした。
「工場を視察させてください」とお願いしました。
工場は、本社から離れた場所にあり、
2階建てでしたが、築年数は数十年という佇まいです。
デューデリジェンスのときは、
社員に知られないように、多くは休日に工場視察に出かけます。
1階は物流倉庫として活用されていました。
在庫をチェックしましたが、
ほこりをかぶったアイテムはなく、
不良在庫らしきものは、ありませんでした。
「2階はどうなっていますか?」
案内されるとビックリ、機械が所狭しと、ずらーっと
並べられています。
明らかに動いてない機械から、
導入して間もなさそうな大型機械まで、
とにかく予想以上の機械でした。
「このなかで、動かしていない機械はありますか?」
明らかに動かしていない機械があるのは分かっていましたが、
「あれとこれと、あれは動かしているだろう」と思っていました。
結果は、「ほとんど動かしていません。
一応、動きはしますが、使っているかいないかでいえば、
ほとんど使っていません。」
また、機械のそばには、大量の原材料が残っています。
「これは?」
「それももう使わないですよ」
機械、原料、使わないものは価値がありません。
ですから、帳簿上では“ゼロ評価“となるのです。
デューデリジェンスでは、
帳簿だけでなく現地現場を見ることも、
大切な作業なのです。
(福岡雄吉郎)
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