M&A実例⑫
自己資本比率が10%、借入リッチなP社が、
10年近く赤字を続けているD社を、
M&Aにより子会社化することになりました。
デューデリジェンスを終えて、
会社の株価がゼロだと評価されました。
次のステップは、株式の買取りです。
デューデリジェンスを始める前、
こんなことがありました。
今回の売り手の大株主について
株主名簿を見ると、見慣れない名前が…
「社長、この山田さん(仮)という方は、
どなたでしょうか?
大株主として、約40%も株式を持っていますね」
「はい、この方は実は創業者の奥様です。
年齢にして92歳、
現在は、有料老人ホームで暮らしています。」
「家族構成は??」
「はい、家族は、奥様ただ1人です。
10年前に亡くなった創業者との間に、
お子さんはいらっしゃらないのです」
「兄弟姉妹は?」
「すでに他界されていて、お一人だと聞いています」
「この方、ご自分の株式について、
どのように思っているのでしょうか?」
「はい、以前は、会社が残るのであれば、
誰に渡してもいい。
金額は、家族もいないし、どういう金額でもOK」
とおっしゃっていました。
「そうですか、話は簡単ですね~」
こんなやりとりがあったのです。
しかし、実際にデューデリジェンスが終わって、
話をしにいくと、雲行きが少し怪しくなっていたのです。
(福岡雄吉郎)
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