古い生産設備を長く使うな!
多くの経営者は、
投資した設備を出来る限り長く使い切りたいと努力されている。
手入れをよくして、機械設備を愛おしく大切にされている
経営者におめにかかります。そして、自慢されている。
「なぜ そんなにいつまでも 古い機械を使っているのですか?」
「いや! 経営コンサルタントらしくない発言でんな!
大枚なお金を払って手に入れたもんでんがな!
長い間使い切ってこそ儲けが出るんとちやいまっか?」
作業服の老練な社長が不信な目でおっしゃる。
「これらの機械で、もっと効率的な新設備機械は世に出ていないのですか?」
「そら~ 次から次へと、コンピュター付の新製品の売り込みがありますがな!」
「なんで 購入を検討されないのですか?」
「ほら! 髙こうて手が出ませんし、この機械まだ使えますし、
もったいないでんがな!」
「もったいない? 社長! 外に見えるあのお車 社長車!
あれ 先月発売された新車でしよう・・・・確か1200万円はするのでは?」
「前の車は3年間乗っておられましたね?」
「ほらね!この車の方が安全性快適性、デザインも良くて良いでしょう!」
「しかし、別にあの車で儲けが出るとは言えないのでは・・・・
もったいないとは考えませんか?」
「3年乗って下取りに出せば、それの方が得なんですよ!
償却や除却損も出せますし・・・」
「社長!解っているじゃないですか!」
販売製品の価値向上、労働生産性を高めようとするならば、
常に最先端の施設投資が課題になります。
古い機械設備を使いこんで減価償却費がなくなるまで使い、
税前利益を出そうとするのでしょうか?
最新鋭の施設機械設備をして品質、効率を求めて、
キヤシユフローをよくする償却を考えれば良いのではないでしようか。
後発のライバルに負けるのは、古い老年体質のこんな会社が多いのです。
世の常識 おかしいとは思いませんか?
(井上和弘)
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