変れない恐さ。 その②
家電量販店.家具量販店.薬量販店.外食チェーン.
多くの小売店が店舗拡大、販売競走を展開していますが、
何処まで行くつもりなのでしょ.うか?
人口減少.若者が減り老人が増え、需要が減る市場へ
そんな供給を増せば過剰になるのでは?・・・
過剰マーケットでビジネスの展開は避けるべきです。
消耗戦になるからです。
利益を出すのが非常に困難になるからです。
商売というのは「希少性」なんです。
どこにでもあるものは価格が安く、貴重で、皆が欲しくなるものは価格が高く、並んでも手に入れようとするのです。
売上! 売上! とうるさく云う会社は、
自社の売りものが大衆的で 何処でも買える商品です。
「専門性、特殊性、希少性」のない商品ではないのでしょうか。
今日では、銀行内には低利率で融資するお金がザックリあるのです。
各銀行は、日本銀行内に預金口座を持っています。
その口座に日本銀行が、マイナス金利率でお金を入れてくれるのです。
そのお金を市中の会社に貸し付けて、
景気をよくしましようと考えているのです。
私は、経営のお手伝をする仕事をしていますが。
需要がのびない、活発でない、今
何に投資すればリターン、高い利回りが約束される事業があるのでしょうか?
高額の投資をすれば高いリターンがあるものです。
しかし、今の人口減の日本では なかなか見つからないので
銀行の融資が伸びないのです。
今、腕の良い板前調理師が居り、
客扱いのすばらしい接客担当者が居る繁盛店があるとしましょう。
銀行が資金を出してくれて2店目を出したら、
思うような利益が得られるでしようか?
規模を大きくすればコストが下がり、多く売れるか?
というとサービス業は、多店舗化・拡大化すればするほど
効率・サービルの質が落ちてゆくものです。
味もサービスも同じ水準を保つのは、資金だけで保てるものではないのです。
量を追うよりも質を求める時代がきているのです。
アメリカからチェーン展開理論を紹介した渥美先生の理論は、
今や 古いものです。
困難であった資金調達をして、近代的な大設備投資をする。
そして、多額の利益を獲得するというのは、製造主体の考え方であったのです。
それも重厚長大産業時代の時だったのですね。
(井上和弘)
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