不正は、毎日どこかで起きています④
Google(グーグル)を使って、
「着服」「横領」のニュースを集めています。
そうすると、必ず1日1件のペースで、
着服、横領のニュースが入ってきます。
ニュースになるのが1件ということは、
実際には、もっともっと不正が起きている、
ということになります。
九州地方の中九州病院の決算監査の話です。
しかし、年間の経常利益が20百万円に落ちているのに、
交際費8百万円が計上されています。
毎月50万円程度、多いときは100万円ほど計上されています。
事務長に交際費の中身を見せてもらいました。
すると、支払先のほとんどが、1カ所に集中しています。
「この“散歩道”というお店って、
あそこの通りにある小さなお店でしょうか?」
「はい、あそこのお店です。」
「これをみると、行くたびに30万円前後、
交際費を支払っていますね。
ちょっと多くないでしょうか?」
「いやぁ、まぁ、これくらいは、かかってしまうんですよ。」
「これは、いつもどなたがお使いなのでしょうか?」
「大友理事が多いですね。」
そのとき、以前、事務長から聞いていた話を思い出しました。
「大友理事と、散歩道のママは結婚するようです。」
これで、謎が解けました。
大友理事は、散歩道に飲食代という形で、
多額の経費を落としていた、ということです
この理事は、周囲からの評判もよく、
病院経営には熱心でした。
大友理事の個人的な話と、交際費の増加の時期は、
どちらが先かわかりません。
厚い信任は、一瞬にして崩れ去ったのです。
(福岡雄吉郎)
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